生物工学実験

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 生物工学実験
科目番号 0081 科目区分 専門 / 必修選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(化学・生物コース) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 教員作成の実験書
担当教員 飯島 政雄,阿部 達雄,久保 響子

到達目標

生体成分であるタンパク質やアミノ酸、核酸、およびビタミン類の分離精製と機器を用いたこれらの分析技術を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生体成分を分析できるだけでなく、他の方法も提示できる。生体成分の分離精製方法を理解し、分析できる。生体成分の分離精製方法を説明できず、分離できない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

(D) 専門分野の知識と情報技術を身につける。 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生物工学の基礎となる生体成分の分離精製と分析、および酵素反応についての実験を行い、機器を用いた生化学に関する実験操作を修得する。
授業の進め方・方法:
下記4テーマを班ごとに行う。
1)ブラッドフォード法によるタンパク質の定量、2)ビタミンB類の高速液体クロマトグラフィー、3)PCR法を用いた遺伝子増幅、
4)TOC計を用いた水質分析
注意点:
実験目的と操作、測定データ、データ整理、まとめを実験ノートにしっかり記載すること。

事前・事後学習、オフィスアワー

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 テーマ説明および諸注意 実験の予定を把握し、計画的に実験を行うことができること。
2週 ブラッドフォード法によるタンパク質の定量 卵白に含まれるタンパク質を定量することができる。
3週 ビタミンB類の高速液体クロマトグラフィー ビタミンB類を定性分析することができ、清涼飲料中のビタミンBを推定できる。
4週 PCR法を用いた遺伝子増幅 PCR法の原理を理解し、目的の遺伝子を増幅、定量できる。
5週 TOC計を用いた水質分析 全有機炭素量計の原理を理解し、環境試料中の有機物量を測定できる。
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】分析化学実験代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。4前2
代表的な定性・定量分析装置としてクロマト分析(特にガスクロ、液クロ)や、物質の構造決定を目的とした機器(吸光光度法、X線回折、NMR等)、形態観察装置としての電子顕微鏡の中の代表的ないずれかについて、その原理を理解し、測定からデータ解析までの基本的なプロセスを行うことができる。4前2
固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。4
固体、液体、気体の定性・定量・構造解析・組成分析等に関して必要な特定の分析装置に関して測定条件を選定し、得られたデータから考察をすることができる。4
生物工学実験適切な方法や溶媒を用いて、生物試料から目的の生体物質を抽出し、ろ過や遠心分離等の簡単な精製ができる。4前2
適切な方法や溶媒を用いて、生物試料から目的の生体物質を抽出し、ろ過や遠心分離等の簡単な精製ができる。4前2
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。4前2
分光分析法を用いて、生体物質を定量することができる。4前2
クロマトグラフィー法または電気泳動法によって生体物質を分離することができる。4
クロマトグラフィー法または電気泳動法によって生体物質を分離することができる。4
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。4
酵素の活性を定量的または定性的に調べることができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度実験ノートレポート合計
総合評価割合00002080100
基礎的能力0000000
専門的能力00002080100
分野横断的能力0000000