機構学

科目基礎情報

学校 鶴岡工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 機構学
科目番号 0198 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 創造工学科(化学・生物コース) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 書名:機構学,著者:森田均,発行所:サイエンス社
担当教員 今野 健一

到達目標

瞬間中心を利用して機構の運動を解析できる.計算や作図によって機構の運動における速度ベクトルを求めることができる.摩擦伝動装置,歯車装置,カム装置を利用した機構を設計できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目13瞬間中心の定理を用いて未知の瞬間中心を求めることができる.3瞬間中心の定理を説明できる.瞬間中心を求めることができない.
評価項目2要求される運動を満たす機構を設計することができる.単純な機構において速度ベクトルを求めることができる.機構の速度を求めることができない.
評価項目3摩擦伝動無段変速装置や遊星歯車列の設計ができる.だ円摩擦車や歯車列の速比を求めることができる.摩擦車,歯車の回転数を求めることができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械は運動をする.機械の複雑な運動も,ひとつひとつ切り分けて考えると,概して単純な仕組みの組み合わせであることがわかる.この授業では,はじめに機械運動の基礎を扱い,その後リンク,歯車等の各機構について順に説明する.
授業の進め方・方法:
テキストを読むだけではなかなか理解に至らないような事項を,なるべくわかりやすく解説する.よく聴くようにと授業中指示があったときは身を入れて理解に励むこと.評価は,中間試験40%,期末試験40%,レポート20%とする.
注意点:
理解が不十分と感じたらオフィスアワーを積極的に活用すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 機械運動の基礎,瞬間中心 瞬間中心を求めることができる.
2週 3瞬間中心の定理 3瞬間中心の定理を用いて未知の瞬間中心を求めることができる.
3週 機構における速度 瞬間中心を利用して機構における速度を求めることができる.
4週 摩擦伝動装置(1) 転がり接触を満たす条件を説明できる.
5週 摩擦伝動装置(2) 摩擦伝動によるだ円車,円すい車を設計できる.
6週 摩擦伝動装置(3) 摩擦伝動による無段変速装置を設計できる.
7週 中間試験
8週 歯車装置(1) 歯形にインボリュートが用いられる理由を説明できる.
4thQ
9週 歯車装置(2) 各種の運動伝達に対応する歯車装置を説明できる.
10週 歯車装置(3) 平歯車,ウォームギアなどによる歯車列の速比を求めることができる.
11週 歯車装置(4) 遊星歯車列の各要素の回転数を求めることができる.
12週 カム装置(1) カムの基礎曲線からカム線図を描くことができる.
13週 カム装置(2) 円盤カム,三角カムを設計できる.
14週 機構の設計 要求される運動を満たす機構を設計することができる.
15週 期末テスト
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野機械設計歯車列の速度伝達比を計算できる。4前10
歯車列の速度伝達比を計算できる。4前10
リンク装置の機構を理解し、その運動を説明できる。4
リンク装置の機構を理解し、その運動を説明できる。4
代表的なリンク装置の、変位、速度、加速度を求めることができる。4
代表的なリンク装置の、変位、速度、加速度を求めることができる。4
カム装置の機構を理解し、その運動を説明できる。4
カム装置の機構を理解し、その運動を説明できる。4
主な基礎曲線のカム線図を求めることができる。4
主な基礎曲線のカム線図を求めることができる。4
力学速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力200000020
専門的能力6000002080
分野横断的能力0000000