モノづくり実習

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 モノづくり実習
科目番号 0049 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 6
教科書/教材 基礎シリーズ 機械実習 1・2 嵯峨常生 実教出版、配布資料
担当教員 小出 瑞康,篠木 政利

到達目標

①溶接による加工技術を修得し,必要な精度で作品が製作できる.
②旋盤による加工技術を修得し,必要な精度で自由課題のテーパーゲージを完成できる.
③ホブ盤による加工技術を修得し,必要な精度で歯車を製作できる.
④CADの操作を習得し,NC工作機械による加工技術を修得し,作品が製作できる.
⑤鍛造加工,NC旋盤,CNC平面研削,プレス加工などの操作が習得できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標の内容を実践で理解し、応用できる。到達目標の内容を実践で理解している。到達目標の内容を実践で理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料加工技術の基礎と先端技術の一端を取得させる.
特に,作品寸法と加工精度の重要性を認識させる.
授業の進め方・方法:
試験は実施しない.
作品の成績を40%,報告書による成績を60%として総合的に評価し,60点以上を合格とする.
注意点:
実習内容を把握し加工工程(手順)および使用する装置の特性を生かせるように考慮する.特に作品の寸法確認に注意を払うこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 安全教育
溶接作業1
実習についての安全教育,マイクロメータ使用方法
ガス溶接による突き合わせ溶接作業法
ガス溶接による突き合わせ溶接作業法
2週 溶接作業2
溶接作業3
ガス溶接による薄板ボックスの溶接作業法1
ガス溶接による薄板ボックスの溶接作業法2
3週 NC旋盤操作
旋盤加工1
基礎知識とNC旋盤の習得
ネジ加工の復習
4週 旋盤加工2
NC機械1
突っ切り加工の復習
NC工作機械の応用知識
5週 NC機械2
NC機械3
ワイヤ放電加工用プログラムの作成と作品の検討
ワイヤ放電加工用プログラムの作成
6週 特殊機械1
特殊機械2
歯車の基礎
ホブ盤の基礎操作(平歯車作製)
7週 特殊機械3
溶接作業4
ホブ盤の基礎操作(平歯車作製)
スポット溶接による作業
8週 溶接作業5
溶接作業6
開先突合せ溶接作業
開先突合せ溶接作業
4thQ
9週 溶接作業7
旋盤加工3
TIG溶接
課題作品製作
10週 旋盤加工4
旋盤加工5
課題作品製作
課題作品製作
11週 旋盤加工6
NC機械4
課題作品製作
NC工作機械の応用作業法
12週 NC機械5
NC機械6
マシニングセンタ用プログラムの作成と作品製作
マシニングセンタ用プログラムの作成
13週 NC機械7
フライス盤1
マシニングセンタ用プログラムの作成,プレス,せん断加工
フライス盤による特殊加工
14週 フライス盤2
特殊機械4
フライス盤による特殊加工
平面研削盤作業
15週 特殊機械5
実習のまとめ
簡易鋳造による作品製作
工場見学,実習総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。4
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。4
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。4
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。4
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。4
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。4
やすりを用いて平面仕上げができる。4
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。4
ガス溶接で用いるガス、装置、ガス溶接棒の扱いかたがわかる。4
ガス溶接の基本作業ができる。4
ガス切断の基本作業ができる。4
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。4
アーク溶接の基本作業ができる。4
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。4
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。4
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。4
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。4
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。4

評価割合

試験作品報告書態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合04060000100
基礎的能力04060000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000