産業経済史

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 産業経済史
科目番号 0112 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリントを教科書の代わりとする。
担当教員 川﨑 俊郎

到達目標

①日本の近代化について経済史を中心に理解する。
②近・現代史における諸外国と日本の関係を理解する
③統計数値を利用して歴史的事実を説明できるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的能力歴史的事実を踏まえて、複数の事実間の関係を説明できる。歴史的事実について、その概要を説明できる。歴史的事実について、その概要を説明できない。
専門的能力歴史的事実に関する資料を踏まえて、複数の事実間の関係を説明できる。歴史的事実に関する資料の説明ができる。歴史的事実に関する資料の説明ができない。
汎用的能力歴史的事実の因果関係を理解したうえで、それを説明できる。歴史的事実の因果関係を理解できる。歴史的事実の因果関係を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
明治以降の日本について産業、経済とこれに関連する技術の分野から概観する。
授業の進め方・方法:
中間試験は実施しない。期末試験は50分の試験を実施する。
定期試験の成績を100%として評価し、60点以上を合格とする。
授業は配布プリントを中心に進めるので、なくさずに必ずファイルする。
注意点:
課題・レポートは指示された期限・様式などを厳守する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前近代化の日本 近代経済成長,18~19世紀の日本と欧米
2週 明治維新と殖産興業 明治維新、殖産興業政策
3週 産業化の時代1 日本の産業革命、日清戦争、日露戦争
4週 産業化の時代2 国際比較でみた日本の産業化
5週 第一次世界大戦と大戦景気 第一次世界大戦が与えた影響
6週 二重構造 重化学工業化と二重構造
7週 世界恐慌 日本の貿易構造、近隣貧窮化政策
8週 第二次世界大戦 統制経済、大東亜共栄圏の経済
2ndQ
9週 戦後復興 戦後改革、GATT・IMF体制と日本
10週 朝鮮戦争から高度経済成長へ 朝鮮特需、戦後の国際関係と貿易
11週 高度経済成長1 高度経済成長の特色、所得倍増計画
12週 高度経済成長2 高度経済成長の影響、石油危機とドルショック
13週 安定成長期 冷戦構造と経済成長、アジア諸国との関係変化
14週 経済統計からみた日本の近代化 通時的な統計資料による授業理解
15週 まとめ 近代経済成長後の日本
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力300000030
汎用的能力200000020