機械製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械製図Ⅰ
科目番号 0010 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 JISによる機械製図の読み方書き方,大西 清,オーム社
担当教員 篠木 政利

到達目標

①三角法が理解でき,平面図を基に立体をイメージできること。
②寸法の記入ができること。
③簡単で明確な製作図の作成ができること。
④製作図の読図ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標の内容を実践で理解し、応用できる。到達目標の内容を実践で理解している。到達目標の内容を実践で理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
設計製図の基本である図面を描く描き方の初歩を学ぶ。
授業の進め方・方法:
前期試験は実施しない。後期試験は実施しない。
各単元毎の提出作品,課題,レポートなどの成果を総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
身の回りにあるほとんどの「モノ」は,図面が描かれて製品化されている。日頃から製品→図面というイメージを持ち,設計・製図に興味を持つこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 設計製図のあらまし 図面,製図の規格,製図用具
2週 漢字・数字に描き方 文字の大きさ
3週 線の種類と描き方 線の種類,太さ,線の用途
4週 線と線のつなぎ方 線の描き方実習
5週 投影法 投影法の規則といろいろな投影法
6週 正投影法① 三角法による投影図の描き方
7週 正投影法② 三角法による投影図の描き方
8週 立体図 等角投影法,斜投影法
2ndQ
9週 図形の表し方① 製作図の作成方法
10週 図形の表し方② 製作図の作成演習
11週 図形の表し方③ 製作図の作成演習
12週 断面図① 断面図の描き方
13週 断面図② 断面図作成演習
14週 断面図③ 断面図作成演習
15週 前期のまとめ 投影法,断面法
16週
後期
3rdQ
1週 寸法記入法① 寸法記入の仕方
2週 寸法記入法② 寸法記入の仕方
3週 寸法記入法③ 寸法記入演習
4週 寸法記入法④ 寸法記入演習
5週 寸法公差 寸法公差記入の仕方
6週 はめあい① はめあい記入法
7週 はめあい② はめあい記入演習
8週 形状・位置の精度① 幾何公差,幾何公差記入法
4thQ
9週 形状・位置の精度② 幾何公差記入演習
10週 表面性状① 表面性状記入法
11週 表面性状② 表面性状記入演習
12週 図面作成演習① 製作図「軸受けふた」の作成
13週 図面作成演習② 製作図「軸受」の作成
14週 図面作成演習③ 製作図「軸受」の作成
15週 後期のまとめ 寸法記入法,はめあい記入法,表面性状記入法
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
図形を正しく描くことができる。4
図形に寸法を記入することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの役割と構成を説明できる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプなどの部品図と組立図を作成できる。4
機械設計機械設計の方法を理解できる。4
標準規格の意義を説明できる。4
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。4
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。4
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。4
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。4
軸の種類と用途を理解し、適用できる。4
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。4
キーの強度を計算できる。4
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。4
滑り軸受の構造と種類を説明できる。4
転がり軸受の構造、種類、寿命を説明できる。4
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。4
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。4
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。4
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。4
歯車列の速度伝達比を計算できる。4
工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。4
鋳型の要件、構造および種類を説明できる。4
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。4
鋳物の欠陥について説明できる。4
溶接法を分類できる。4
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。4
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。4
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。4
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。4
鍛造とその特徴を説明できる。4
プレス加工とその特徴を説明できる。4
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。4
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。4
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。4
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4

評価割合

試験作品等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力01000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000