人文社会科学演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 人文社会科学演習Ⅰ
科目番号 0022 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリントを教科書の代わりとする。工学系卒論の書き方、別府俊幸・渡辺賢治、コロナ社を必要に応じて使用する。
担当教員 笠井 哲,吉村 忠晴,川﨑 俊郎,大岩 慎太郎

到達目標

①エンジニア、ビジネスパーソンに必要な提出物の期限と様式の順守、学習・活動の記録、発問に対応した回答、以上の3つのスキルを習得する。
②文章(説明文)の基本ルールを理解し、ルールに沿った説明文を書くことができる。
③小論文・レポートの構成を作れるようになる。
④問題解決の方法を習得し、与えられた問題について解決法を示すことができる。
⑤統計データを正しく入手して事実を読み取り、その内容を的確な表現で他者に伝えることができる。
⑥統計データを利用した問題発見・課題設定・課題解決のプロセスを理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
態度・志向性(人間力) (自己管理力)課題の作成や提出を通じて、余裕をもって時間管理を行える。課題の作成や提出を通じて、時間管理を行える。課題の作成や提出を通じて、時間管理を行えない。
汎用的能力 (コミュニケーションスキル)日本語の文章について、読解、記述および討議などができ、他者との情報共有ができる。日本語の文章について、読解、記述および討議などができる。日本語の文章について、読解、記述および討議などができない。
汎用的能力 (情報収集・論理的思考の能力)論理的手順に従って課題に必要な情報を適切に収集し、事実基づいて論理を図表や文章で表現できる。課題に必要な情報を適切に収集し、事実に基づいて論理を図表や文章で表現できる。課題に必要な情報を適切に収集し、事実に基づいて論理を図表や文章で表現できない。
現代社会の考察現代社会の特質や課題について理解でき、必要に応じて資料を活用してその説明ができる。現代社会の特質や課題について理解できる。現代社会の特質や課題について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
人文社会科学分野の内容を中心に、実践を通じてコミュニケーションスキル、情報収集・活用・発信力、論理的思考力の基礎を身につける。
授業の進め方・方法:
授業は毎回ごとにプリントを配付し、スキルや方法論の学習、与えられたテーマにつていの実習、実習成果の発表と討議を組み合わせて行う。
必要に応じて、グループでの学習、実習を行う。
第8週と第15週を目安に、授業内容の確認と課題の見直しを行う。
定期試験は実施しない。授業内容の記録、授業ごとに課される課題の成績を総合的に評価し、60点以上を合格とする。再試験は実施しない。
注意点:
授業は配布プリントを中心に進めるので、なくさずに必ずファイルする。
また、課題は指示された期限・様式などを厳守する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 基礎知識の確認
実習の準備
2週 説明文の読解と記述1
文章(説明文)の基本ルール
説明文の書き方の基本ルールを理解することができる。
3週 説明文の読解と記述2
ルールに沿った説明文の作成
与えられたテーマで説明文を書くことができる。
4週 説明文の読解と記述3
作成した説明文への合評会
他の人の説明文がルールに合っているか批評できる。
5週 論理的な文章1
テーマと問題意識
与えられたテーマに対して問題提起できる。
6週 論理的な文章2
文章の解釈方法
与えられたテーマに対して様々な解釈方法を活用できる。
7週 論理的な文章3
意見と論拠
討論の中での意見形成
自分の意見を理由とともに他人に分かりやすく伝えることができる。
8週 まとめ1 提出した課題の整理・見直し
学習内容の確認
2ndQ
9週 問題解決の思考法1
問題の多面的な見方
一つの問題について多面的に考えられるようになる。
10週 問題解決の思考法2
問題解決方法の探求
与えられた問題の原因を発見できる。
問題の原因を踏まえたうえで、その解決方法を考えられる。
11週 問題解決の思考法3
問題解決方法の評価
自分の考えた原因とその解決方法を図や文章で説明できる。
12週 統計データの利用1
統計データの利用上の注意点、統計データの入手
統計データを利用する上での注意点(とくにデータ倫理、データの誤用・悪用)を理解して適切な統計データを入手することができる。
13週 統計データの利用2
統計データの読解と読解における表現
統計データから事実を読み取ることができる。読解した事実を的確な表現で他者に伝えることができる。
14週 統計データの利用3
問題発見・課題設定・課題解決のプロセス
読解した事実から問題を発見し、課題を設定し、その課題について原因を踏まえた対策案を提示するプロセスを、実際の統計データを活用した事例をもとに理解できる。
15週 まとめ2 提出した課題の整理・見直し
学習内容の確認
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
態度・志向性(人間力)(自己管理力)010000010
汎用的能力(コミュニケーションスキル)040000040
汎用的能力(情報収集・論理的思考の能力)040000040
現代社会の考察010000010