科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 化学
科目番号 0033 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新版化学(実教出版)
担当教員 三上 進一

到達目標

①化学の基本計算ができる。②状態変化、平衡、エネルギーなどを理解できる。③無機物質の性質を理解できる。④有機化合物の分類を理解し、各グループの性質を説明できる。 ⑤有機化合物の構造を理解し、各異性体の構造を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学的な事物・現象について基本的な概念や原理・法則の理解を深め、科学的な自然観を養う。
授業の進め方・方法:
試験は、前・後期の中間・期末ともに50分間で実施する。
定期試験80%、実験レポート・小テスト・授業への参加状況20%として評価する。60点以上を合格とする。
注意点:
物質の性質・製法・用途など,身近な生活の例に照らし合わせて理解することが大切である。また,ただ暗記するのではなく,考えて答えを導けるようにする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 状態変化・物質の三態 状態図, 蒸気圧, 気液平衡, 蒸気圧曲線
2週 気体の性質(1) 気体の性質, ボイル・シャルルの法則
3週 気体の性質(2) 気体の状態方程式
4週 固体の構造(1) 化学結合と結晶, 結晶格子, 単位格子
5週 固体の構造(2) 充填率, 結晶の構造, アモルファス
6週 溶液(1) 溶解, 溶解の仕組み
7週 溶液(2) 溶解度, ヘンリーの法則
8週 まとめ
2ndQ
9週 溶液(3) 蒸気圧降下, 沸点上昇, 凝固点降下
10週 溶液(4) 浸透圧, ファントホッフの法則
11週 溶液(5) コロイド溶液とその性質
12週 化学反応とエネルギー(1) 反応熱, 熱化学方程式, 様々な反応熱
13週 化学反応とエネルギー(2) ヘスの法則, 生成熱と反応熱
14週 化学反応とエネルギー(3) 化学反応と光エネルギー
15週 実験 希薄溶液の性質
16週 前期のまとめ
後期
3rdQ
1週 電池と電気分解(1) 電池
2週 電池と電気分解(2) 電気分解
3週 反応の速さとしくみ(1) 反応の速さ
4週 反応の速さとしくみ(2) 反応速度と濃度
5週 反応の速さとしくみ(3) 活性化状態と活性化エネルギー
6週 化学平衡(1) 可逆反応と不可逆反応, 化学平衡
7週 化学平衡(2) 化学平衡の法則
8週 まとめ
4thQ
9週 化学平衡(3) 化学平衡の移動
10週 無機物質(1) 非金属元素, 水素, 希ガス, ハロゲン
11週 無機物質(2) アルカリ金属, アルカリ土類金属
12週 無機物質(3) 遷移元素とその化合物
13週 有機化合物(1) 有機化合物の特徴と分類
14週 有機化合物(2) 代表的な脂肪族化合物・芳香族化合物
15週 実験 無機物質
16週 後期のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3前2
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3前3
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3後10,後11,後12,後13
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3後10,後11,後12
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前6,前9,前10
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3前7
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前7
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3前15,後14
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3前15,後14
測定と測定値の取り扱いができる。3前15
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3前15
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3前15,後15
ガラス器具の取り扱いができる。3前15,後15
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3前15,後15
試薬の調製ができる。3前15,後15
代表的な気体発生の実験ができる。3後10,後11
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3後15

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000