設計製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 設計製図Ⅰ
科目番号 0046 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 JISにもとづく機械設計製図便覧、大西清、理工学社  配付資料
担当教員 野田 幸矢

到達目標

①軸付小歯車の製作図が描ける。
②簡単なすべり軸受の設計ができ、図面化できる。
③軸・平行キー・軸継手の設計(選定)と、追加工の製作図が描ける。
④円すい摩擦クラッチの主要寸法を決め、押付け力と伝達トルクを計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標の内容を実践で理解し、応用できる。到達目標の内容を実践で理解している。到達目標の内容を実践で理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
これまで習得した機械製図などの専門知識を駆使し,伝達装置に関する機械要素に関して,各種寸法の設計および図面化できるようにする.
授業の進め方・方法:
前期試験および後期試験は実施しない。
作品(図面,設計計算書)を70%,小テストや課題の総点を20%,学習態度を10%として総合的に評価し,60点以上を合格とする.
注意点:
機械製図の基本的な知識を復習し、設計製図便覧等の資料を活用できるようにする。機械部品の基本構造を理解し、Simple is the bestを目標に、図面上に自分の考えを表現していく力を養う。製図器、関数電卓を準備すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 設計製図の概要 授業の概要と方針、到達目標、機械図面の表し方・読み方
2週 軸付小歯車の設計・製図(講義) 歯車、軸、玉軸受、平行キー、ナット、座金、割りピン
3週 軸付小歯車の製図(1) 歯車の図示法、転がり軸受の簡易作図法、こう配とテーパ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
4週 軸付小歯車の製図(2) 歯車の図示法、転がり軸受の簡易作図法、こう配とテーパ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
5週 軸付小歯車の製図(3) 歯車の図示法、転がり軸受の簡易作図法、こう配とテーパ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
6週 軸付小歯車製作図の検図(1) 歯車の図示法、転がり軸受の簡易作図法、こう配とテーパ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
7週 軸付小歯車製作図の検図(2) 歯車の図示法、転がり軸受の簡易作図法、こう配とテーパ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
8週 すべり軸受の設計・製図(講義) 軸受の種類、摩擦、曲げ応力、許容受圧力、軸受定数、損失動力
2ndQ
9週 すべり軸受の設計(1) 軸受荷重、周速度、許容圧力速度係数、許容受圧力、曲げ応力、摩擦損失動力、鋼の許容応力、すべり軸受用ブシュ
10週 すべり軸受の設計(2) 軸受荷重、周速度、許容圧力速度係数、許容受圧力、曲げ応力、摩擦損失動力、鋼の許容応力、すべり軸受用ブシュ
11週 すべり軸受の設計(3) 軸受荷重、周速度、許容圧力速度係数、許容受圧力、曲げ応力、摩擦損失動力、鋼の許容応力、すべり軸受用ブシュ
12週 すべり軸受設計計算書の確認 軸受荷重、周速度、許容圧力速度係数、許容受圧力、曲げ応力、摩擦損失動力、鋼の許容応力、すべり軸受用ブシュ
13週 すべり軸受の製図(1) 単体軸受、ねずみ鋳鉄品、管用平行ねじ、六角穴付き止めねじ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
14週 すべり軸受の製図(2) 単体軸受、ねずみ鋳鉄品、管用平行ねじ、六角穴付き止めねじ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
15週 すべり軸受の製図(3) 単体軸受、ねずみ鋳鉄品、管用平行ねじ、六角穴付き止めねじ、公差、はめあい、面取り、標準数、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
16週
後期
3rdQ
1週 軸継手の設計・製図(1)(講義) フランジ形固定・たわみ軸継手の選定、ローラチェーン軸継手、歯車形軸継手、こま形自在軸継手、荷重係数
2週 軸継手の設計・製図(2)(講義) フランジ形固定・たわみ軸継手の選定、ローラチェーン軸継手、歯車形軸継手、こま形自在軸継手、荷重係数
3週 軸継手の設計(1) ねじりモーメントが作用する軸の直径、軸継手伝達トルク、平行キーの強度計算、ゴムブシュ面圧による伝達トルク、ボルトの曲げ応力、有効荷重、回転数と軸継手材料
4週 軸継手の設計(2) ねじりモーメントが作用する軸の直径、軸継手伝達トルク、平行キーの強度計算、ゴムブシュ面圧による伝達トルク、ボルトの曲げ応力、有効荷重、回転数と軸継手材料
5週 軸継手の設計(3) ねじりモーメントが作用する軸の直径、軸継手伝達トルク、平行キーの強度計算、ゴムブシュ面圧による伝達トルク、ボルトの曲げ応力、有効荷重、回転数と軸継手材料
6週 軸継手設計計算書の確認 ねじりモーメントが作用する軸の直径、軸継手伝達トルク、平行キーの強度計算、ゴムブシュ面圧による伝達トルク、ボルトの曲げ応力、有効荷重、回転数と軸継手材料
7週 フランジ形固定軸継手の製図(1) 追加工、締込み形平行キー、公差、はめあい、面取り、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
8週 フランジ形固定軸継手の製図(2) 追加工、締込み形平行キー、公差、はめあい、面取り、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
4thQ
9週 クラッチの設計・製図(講義) 摩擦クラッチ、伝達トルク、押付け力、接触圧力、寄せ機構
10週 円すい摩擦クラッチの製図(1) 平行キー(締込み形・滑動形)、抜きこう配、公差、円すい面の振れ、はめあい、面取り、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
11週 円すい摩擦クラッチの製図(2) 平行キー(締込み形・滑動形)、抜きこう配、公差、円すい面の振れ、はめあい、面取り、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
12週 円すい摩擦クラッチの製図(3) 平行キー(締込み形・滑動形)、抜きこう配、公差、円すい面の振れ、はめあい、面取り、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
13週 円すい摩擦クラッチ製作図の検図 平行キー(締込み形・滑動形)、抜きこう配、公差、円すい面の振れ、はめあい、面取り、図形の表し方、線の描き方、寸法、仕上げ記号と表面粗さ、標題欄
14週 円すい摩擦クラッチの設計 接触面(円すい面)面積、平均接触圧力、押付け力、伝達トルク
15週 円すい摩擦クラッチ設計計算書の確認 接触面(円すい面)面積、平均接触圧力、押付け力、伝達トルク
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。4
製図用具を正しく使うことができる。4
線の種類と用途を説明できる。4
物体の投影図を正確にかくことができる。4
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。4
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。4
部品のスケッチ図を書くことができる。4
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。4
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。4
歯車減速装置、手巻きウインチ、渦巻きポンプ、ねじジャッキなどを題材に、その主要部の設計および製図ができる。4

評価割合

試験作品相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合070201000100
基礎的能力070201000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000