熱力学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 熱力学
科目番号 0073 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 わかりやすい熱力学、一色尚次他1名、森北出版
担当教員 篠木 政利

到達目標

①熱力学で取り扱う物理量について理解し、それらを用いた計算ができる。
②内部エネルギ、エンタルピ、エントロピについて本質的に理解できるようになる。
③完全ガスの性質について理解し、完全ガスの状態変化による状態量の変化を求めることができる。
④蒸気の性質について理解し、その状態量を計算できるようになる。
⑤熱エネルギーから速度エネルギーへの変換についてりかいする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
エネルギーの形態の変化や変換、および熱の授受に伴う物質の形態や状態変化の関係を数式をもとにして理解を深め、熱機関などに共通した熱力学上の基礎的な理論を理解する。
この科目は,企業で主に冷凍機および冷凍回路の開発・設計を担当した教員が,その経験を生かし,熱力学の基本的な内容について授業を行う.
授業の進め方・方法:
中間・期末試験は50分間の試験を実施する.中間試験は授業中に実施する.
定期試験80%、課題20%で評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
熱力学は熱工学、熱エネルギー工学の基礎となる学問であるので、十分に復習を行い理解を深めておくこと。また、教科書にある問題を自分で解き、計算能力を高めておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 熱力学とは 熱力学の意義と歴史的背景
2週 熱力学で取り扱う物理量Ⅰ 温度と圧力
3週 熱力学で取り扱う物理量Ⅱ 熱量と比熱
4週 熱力学の第一法則Ⅰ 熱と仕事との関係、内部エネルギ
5週 熱力学の第一法則Ⅱ 物体のする仕事
6週 熱力学の第一法則Ⅲ 可逆過程と不可逆過程
7週 熱力学の第一法則Ⅳ 熱力学の第一法則と熱力学第一基礎式
8週 熱力学の第一法則Ⅴ エンタルピと熱力学第二基礎式
2ndQ
9週 熱力学の第二法則Ⅰ 熱の移動方向
10週 熱力学の第二法則Ⅱ サイクルと熱効率
11週 熱力学の第二法則Ⅲ 可逆サイクルの熱効率
12週 熱力学の第二法則Ⅳ クロージウス積分とエントロピ
13週 有効エネルギーⅠ 有効エネルギーと無効エネルギー
14週 有効エネルギーⅡ エクセルギー効率
15週 総合演習 総合演習
16週
後期
3rdQ
1週 完全ガスⅠ 実在ガスと完全ガス
2週 完全ガスⅡ 完全ガスの状態方程式
3週 完全ガスⅢ 混合ガスとダルトンの法則
4週 完全ガスの状態変化Ⅰ ガスのする仕事と熱の出入
5週 完全ガスの状態変化Ⅱ 定圧変化、定積変化、等温変化
6週 完全ガスの状態変化Ⅲ 断熱変化
7週 完全ガスの状態変化Ⅳ ポリトロープ変化
8週 完全ガスの状態変化Ⅴ カルノーサイクルの熱効率エントロピの変化量
4thQ
9週 蒸気Ⅰ 水の状態変化
10週 蒸気Ⅱ 湿り蒸気とその状態量
11週 蒸気Ⅲ 蒸気表と蒸気線図
12週 熱エネルギーから速度エネルギーへの変換Ⅰ ガスの一次元流れ
13週 熱エネルギーから速度エネルギーへの変換Ⅱ 先細ノズル
14週 熱エネルギーから速度エネルギーへの変換Ⅲ 末広ノズル
15週 総合演習 総合演習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000