電気電子計測Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気電子計測Ⅰ
科目番号 0042 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気・電子計測【第3版】,阿部武雄・村山 実,森北出版株式会社
担当教員 植 英規

到達目標

①各種単位系や指示計器の基礎的な仕組みを理解している。
②計測値の統計的な扱いや誤差,有効数字等について理解している。
③各種電気特性の基本的な計測方法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気電子工学に関するすべての実験において重要な“計測”についての基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
定期試験の成績を80%,課題演習の成績を20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
中間試験は授業時間中に50分で実施する。期末試験は50分で実施する。
注意点:
電気回路基礎・実習,電気磁気学基礎の内容を理解しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電気電子計測の概要 計測の意義,役割
2週 単位系と標準 SI単位系,基本単位,1アンペアの定義
3週 計測の基礎 計測の方式,精度と誤差,誤差率
4週 測定値の扱い 有効数字,平均値,標準偏差
5週 指示計器① 指示計器の分類,構成
6週 指示計器② 可動コイル型計器の原理,目盛の読み方
7週 前期中間試験
8週 直流電圧・電流の測定① 分流器,直列抵抗器
2ndQ
9週 直流電圧・電流の測定② 直流電位差計
10週 抵抗の測定① 電圧降下法,テスタ
11週 抵抗の測定② ブリッジ回路
12週 波形の観測① 直流と交流の違い,正弦波交流の基礎
13週 波形の観測② アナログオシロスコープの原理
14週 波形の観測③ オシロスコープによる周波数,位相の測定
15週 総括演習 前期授業の総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。4
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。4前8
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。4
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。4
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。4前1,前2
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。4前3
A/D変換を用いたディジタル計器の原理について説明できる。4
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。4
ブリッジ回路を用いたインピーダンスの測定原理を説明できる。4前3
有効電力、無効電力、力率の測定原理とその方法を説明できる。4
電力量の測定原理を説明できる。4
オシロスコープの動作原理を説明できる。4
オシロスコープを用いた波形観測(振幅、周期、周波数)の方法を説明できる。4

評価割合

試験課題演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合802002000120
基礎的能力802002000120
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000