科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 国語
科目番号 0068 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代文B』『古典B(古文編)』『古典B(漢文編)』『現代文B準拠ワーク』『古典B古文編準拠ワーク』『古典B漢文編準拠ワーク』(数研出版)
担当教員 百井 順子

到達目標

①現代文においては、作品のテーマや作者の主張を理解できるようにする。
②古文・漢文においては、正確な語彙・文法の知識を身につける。
③作品を批評・鑑賞する能力を高める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
現代文文章の内容を理解し、要旨を書くことができる。文章の内容を理解することができる。文章の内容、語句の意味の把握が不十分である。
古文古文の内容を理解し、現代語訳でき、要旨をまとめることができる。古文の内容を理解し、現代語訳することができる。古文の内容を現代語訳することができない。
漢文漢文を書き下し文に直し、現代語訳することができる。漢文を書き下し文に直すことができる。漢文を書き下し文に直すことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
近代・現代の文章、古文、漢文を読み、文章の内容を正しく読み取る力を養う。また、その文章が書かれた時代状況や文化的背景も概観する。
授業の進め方・方法:
中間試験は共通科目試験日に50分の試験を実施する。期末試験は50分の試験を実施する。
定期試験の成績を70%、課題・平素の成績等を30%として評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
1・2年で身につけた基礎的読解力を更に高めるために、自ら進んで読書する機会を増やすこと。また、機会あるごとに文章を書くように心がけ、表現力を身につけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 広義の「科学」「技術」と「社会」の関係について理解する。
2週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 狭義の「科学」「技術」と「社会」の関係について理解する。
3週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 現代の「科学」と「社会」の関係について理解する。
4週 古文:『方丈記』(ゆく河の流れ) 作者と作品の成立について理解する。仏教的無常観とは何かを理解する。
5週 古文:『方丈記』(養和の飢饉) 古文を現代語訳する。
6週 古文:『方丈記』(養和の飢饉) 古文を現代語訳する。
7週 古文:『方丈記』(閑居の気味) 古文を現代語訳する。
8週 現代文:消費されるスポーツ スポーツと「大衆」の関係について理解する。
2ndQ
9週 現代文:消費されるスポーツ スポーツとメディアの関係について理解する。
10週 現代文:消費されるスポーツ 現代のスポーツの生み出され方について理解する。
11週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? アメリカ・日本・イスラーム世界に共通することを理解する。
12週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? 文化相対主義とは何かを理解する。
13週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? 筆者が提唱していることをまとめる。
14週 前期の学習内容の復習 ワークブックの問題を解き、不明な点を確認する。
15週 テストの返却と解説 理解の不十分な部分を知り、復習する。
16週
後期
3rdQ
1週 現代文:「である」ことと「する」こと 近代社会における制度の考え方を理解する。
2週 現代文:「である」ことと「する」こと 「である」社会と「である」道徳について理解する。
3週 現代文:「である」ことと「する」こと 日本の急激な「近代化」について理解する。
4週 現代文:「である」ことと「する」こと 学問や芸術における価値の意味を理解する。
5週 漢文:鴻門之会 作者と作品の成立について理解する。漢文を書き下し文に直し、現代語訳する。
6週 漢文:鴻門之会 漢文を書き下し文に直し、現代語訳する。
7週 漢文:鴻門之会 漢文を書き下し文に直し、現代語訳する。
8週 漢文:鴻門之会 漢文を書き下し文に直し、現代語訳する。
4thQ
9週 漢文:鴻門之会 漢文を書き下し文に直し、現代語訳する。
10週 現代文:コピーの芸術 「オリジナル」と「コピー」の違いについて理解する。
11週 現代文:コピーの芸術 筆者の主張をまとめる。
12週 現代文:メディアのテロル ベンヤミンの指摘について理解する。
13週 現代文:メディアのテロル 筆者の主張をまとめる。
14週 後期の学習内容の復習 ワークブックの問題を解き、不明な点を確認する。
15週 テストの返却と解説 理解の不十分な部分を知り、復習する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験課題授業内の活動合計
総合評価割合702010100
基礎的能力50101070
応用能力2010030