電気電子計測Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気電子計測Ⅰ
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 電気・電子計測【第4版】,阿部武雄・村山 実,森北出版株式会社
担当教員 植 英規

到達目標

①各種単位系や指示計器の基礎的な仕組みを理解している。
②計測値の統計的な扱いや誤差,有効数字等について理解している。
③各種電気特性の基本的な計測方法について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
単位系や指示計器について単位系や指示計器の基本構成について理解し、応用することができる。単位系や指示計器の基本構成について理解している。単位系や指示計器の基本構成について理解していない。
誤差や有効数値について統計量や誤差、有効数字について理解し、実際の計算に応用することができる。統計量や誤差、有効数字について理解している。統計量や誤差、有効数字について理解していない。
電気特性の計測法について基本的な電気特性の計測法を理解し、応用することができる。基本的な電気特性の計測法を理解している。基本的な電気特性の計測法を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気電子工学に関するすべての実験において重要な“計測”についての基礎的事項を学ぶ。
授業の進め方・方法:
定期試験を80%,課題演習を20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
中間試験、期末試験は50分で実施する。
注意点:
電気回路基礎・実習,電気磁気学基礎の内容を理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電気電子計測の概要 計測の意義,役割
2週 単位系と標準 SI単位系,基本単位と組立単位
標準器,校正
3週 計測の基礎 計測の方式,精度と誤差,誤差率
4週 測定値の扱い 有効数字,平均値,標準偏差
5週 指示計器① 指示計器の分類,構成
6週 指示計器② 可動コイル型計器の原理,目盛の読み方
7週 総合演習 これまでの内容の総括
8週 直流電圧・電流の測定① 分流器,直列抵抗器
2ndQ
9週 直流電圧・電流の測定② 直流電位差計
10週 抵抗の測定① 電圧降下法,テスタ
11週 抵抗の測定② ブリッジ回路
12週 波形の観測① 直流と交流の違い,正弦波交流の基礎
13週 波形の観測② アナログオシロスコープの原理
14週 波形の観測③ オシロスコープによる周波数,位相の測定
15週 総合演習 これまでの内容の総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4前8
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4前8
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4前11
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4前12
計測計測方法の分類(偏位法/零位法、直接測定/間接測定、アナログ計測/ディジタル計測)を説明できる。2前3
精度と誤差を理解し、有効数字・誤差の伝搬を考慮した計測値の処理が行える。2前3,前4
SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。2前2
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。2前3
指示計器について、その動作原理を理解し、電圧・電流測定に使用する方法を説明できる。3前5,前6
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。3前8
電圧降下法による抵抗測定の原理を説明できる。2前10
オシロスコープの動作原理を説明できる。2前13,前14

評価割合

試験課題演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000