電子回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電子回路Ⅰ
科目番号 0055 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 電子回路,篠田庄司他,コロナ社
担当教員 濱﨑 真一

到達目標

①p型,n型半導体,ダイオード,トランジスタの動作原理を理解する.
②トランジスタの静特性,hパラメータ,増幅回路を理解し,等価回路を用いて増幅率などの計算ができる.
③トランジスタのバイアス回路,安定係数を理解する.
④増幅率の周波数依存性が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電子回路を構成する半導体素子およびダイオード回路,トランジスタ増幅回路の基本的な内容を学習する.
授業の進め方・方法:
定期試験の成績を80%,小テストや課題,実習の総点を20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする.
前期後期試験は中間,期末とも50分で実施する。なお,中間試験は授業中に行う.
注意点:
電子機器を構成するに際して必ず電子回路が用いられることを念頭におき、十分に学習すること。演習・実習には積極的に取り組むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 電子回路の基礎(1) 線形素子と非線形素子
2週 電子回路の基礎(2) 分流,分圧,部品定数
3週 電子回路の基礎(3) 半導体の種類と性質,p型半導体,n型半導体,pn接合
4週 電子回路の基礎(4) ダイオードの動作原理と特性
5週 電子回路の基礎(5) ダイオードを用いて簡単な回路
6週 電子回路の基礎(6) トランジスタ種類と動作原理
7週 前期中間試験
8週 総合演習 半導体素子(ダイオード,トランジスタ)のまとめ
2ndQ
9週 基本増幅回路(1) 規格表からみたトランジスタの特性と動作点
10週 基本増幅回路(2) 二端子対回路(四端子回路)とhパラメータ
11週 基本増幅回路(3) 等価回路作図とエミッタ接地増幅回路の増幅度の計算
12週 基本増幅回路(4) コレクタ接地増幅回路の増幅度の計算
13週 基本増幅回路(5) ベース接地回路の増幅度の計算(T型)
14週 基本増幅回路(6) ベース接地回路の増幅度の計算(π型)
15週 総合演習 トランジスタの基本増幅回路のまとめ
16週
後期
3rdQ
1週 基本増幅回路(7) 様々なトランジスタ増幅回路の等価回路作成
2週 基本増幅回路(8) 増幅回路の入出力抵抗
3週 基本増幅回路(9) 固定バイアス回路と安定係数
4週 基本増幅回路(10) 電圧・電流帰還バイアス回路の安定係数の算出
5週 基本増幅回路(11) エミッタ接地増幅回路の設計
6週 基本増幅回路(12) 増幅回路の周波数による特性変化
7週 後期中間試験
8週 総合演習 エミッタ接地増幅回路のまとめ
4thQ
9週 RC結合増幅回路(1) RC接合増幅回路の等価回路
10週 RC結合増幅回路(2) RC接合増幅回路の周波数依存性I
11週 RC結合増幅回路(3) RC接合増幅回路の周波数依存性II
12週 FETを用いた回路(1) FETの特性と,増幅回路
13週 FETを用いた回路(2) FETの等価回路
14週 FETを用いた回路(3) FET増幅回路におけるバイアス方法
15週 総合演習 トランジスタ増幅回路のまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。4前1
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。4
FETの特徴と等価回路を説明できる。4
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4
演算増幅器の特性を説明できる。4
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4
発振回路の特性、動作原理を説明できる。4
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80002000100
基礎的能力80002000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000