専門基礎(電気電子システム工学科)

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 専門基礎(電気電子システム工学科)
科目番号 0060 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 山田 貴浩

到達目標

①直流回路および交流回路の計算ができる.
②静電気や電流と磁気の相互作用など,電磁気学の基本的な計算ができる.
③半導体の基礎事項や各種半導体素子の基本的な特性について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
直流回路直流回路の解析に必要な各種法則を理解し,関連する問題を解くことができる.直流回路の解析に必要な各種法則を理解している.直流回路の解析に必要な各種法則を理解していない.
電流と磁気電流と磁気に関する各種法則を理解し,関連する問題を解くことができる.電流と磁気に関する各種法則を理解している.電流と磁気に関する各種法則を理解していない.
静電気静電気に関する各種法則を理解し,関連する問題を解くことができる.静電気に関する各種法則を理解している.静電気に関する各種法則を理解していない.
交流回路交流回路の解析に必要な各種法則を理解し,関連する問題を解くことができる.交流回路の解析に必要な各種法則を理解している.交流回路の解析に必要な各種法則を理解していない.
電子回路各種半導体素子の動作や特性を理解し,関連する問題を解くことができる.各種半導体素子の動作や特性を理解している.各種半導体素子の動作や特性を理解していない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気・電子工学関連の専門科目を学ぶために必要な電気回路(直流および交流),電磁気,電子回路等の基礎知識を習得する.
授業の進め方・方法:
専門科目を履修するための基礎となる特設科目である.理解度を確かめながら授業を進める.
教科書は特に指定せず,配布資料を用いて授業を進める.また,必要に応じて簡単な実験・実習を行う.
注意点:
演習課題の成績を100%として,60点以上を合格とする.なお,定期試験は実施しない.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流回路① 電流と電圧の意味を説明できる.
オームの法則を用いた計算ができる.
抵抗が直列・並列接続された回路の電流や電圧を計算により求めることができる.
2週 直流回路② 抵抗と温度係数について説明することができる.
キルヒホッフの法則を用いて,複雑な回路網に流れる電流を求めることができる.
3週 直流回路③ 直流回路における電力や電力量を求めることができる.
ジュールの法則について説明することができる.
4週 電流と磁気① 磁気現象の例を挙げることができる.
磁気に関するクーロンの法則を用いて磁極に働く力を求めることができる.
5週 電流と磁気② ビオ・サバールの法則を用いて電流がつくる磁界の強さを求めることができる.
6週 電流と磁気③ アンペアの周回積分の法則を用いて,直線導体の周囲にできる磁界やコイルの内部にできる磁界の強さを求めることができる.
7週 電流と磁気④ ファラデーの電磁誘導の法則やレンツの法則について説明できる.
8週 電流と磁気⑤ フレミングの右手の法則について説明できる.
発電機のしくみについて説明できる.
2ndQ
9週 電流と磁気⑥ フレミングの左手の法則について説明できる.
電動機の動作原理について説明できる.
10週 静電気① 静電現象の例を挙げることができる.
静電気に関するクーロンの法則を用いて電荷に働く力を求めることができる.
11週 静電気② 点電荷による電界の向きや強さを求めることができる.
点電荷の電位を求めることができる.
12週 静電気③ 電気力線,電束,電束密度について説明することができる.
13週 静電気④ コンデンサの構造と各種コンデンサの性質について説明することができる.
14週 静電気⑤ コンデンサを直・並列接続したときの合成静電容量や各コンデンサの電圧や電荷を求めることができる.
15週 総合演習 前期に学習した内容に関する問題を解くことができる.
16週
後期
3rdQ
1週 交流回路① 正弦波交流の特徴を説明できる.
正弦波交流起電力の発生の原理について説明できる.
2週 交流回路② 正弦波交流をベクトル表示(フェーザ図表示)することができる.
3週 交流回路③ 交流回路のリアクタンスやインピーダンスを求めることができる.
4週 交流回路④ 直列共振・並列共振現象について説明できる.
5週 交流回路⑤ 複素数を複素平面上に示すことができる.
複素数を直交座標形式や極座標形式で表すことができる.
基本素子の複素インピーダンスを計算することができる.
6週 交流回路⑥ 複素数を用いて交流回路の電圧や電流を求めることができる.
7週 交流回路⑦ 交流電力を求めることができる.
8週 交流回路⑧ 三相交流とはどのようなものか説明できる.
Δ結線とY結線の違いを説明できる.
4thQ
9週 電子回路① 半導体の種類を挙げることができる.
pn接合とはどのようなものか説明できる.
10週 電子回路② ダイオードの動作と特性について説明できる.
11週 電子回路③ ダイオードによる整流回路の動作を説明できる.
12週 電子回路④ トランジスタの動作と特性について説明できる.
13週 電子回路⑤ トランジスタのスイッチング作用について説明できる.
14週 電子回路⑥ 電界効果トランジスタの動作について説明できる.
15週 総合演習 後期に学習した内容に関する問題を解くことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力01000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000