電気回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電気回路Ⅱ
科目番号 0064 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 例題と演習で学ぶ 続 電気回路,服藤憲司 森北出版
担当教員 豊島 晋

到達目標

①四端子網のパラメータを各種行列で表現できる.
②複数の基本的な四端子網を接続したときの各種パラメータを求めることができる.
③微分方程式の解法により、RC直列回路、RL直列回路、RLC直列回路の過渡解析が行える.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
四端子網のパラメータ四端子網のパラメータの内容を理解し、応用できる。四端子網のパラメータの内容を理解している。四端子網のパラメータの内容を理解していない。
微分方程式による過渡現象の解析方法微分方程式による過渡現象の解析方法の内容を理解し、応用できる。微分方程式による過渡現象の解析方法の内容を理解している。微分方程式による過渡現象の解析方法の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気回路理論のうち,四端子回路網に関する内容および過渡現象に関する内容について学習する.
授業の進め方・方法:
定期試験の成績を80%,演習の取り組み状況を20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする.
中間試験は50分の試験を実施する.期末試験は50分の試験を実施する.
この科目は学修単位科目のため,学修の確認として定期的に演習を行い提出させる。
注意点:
学習内容を十分に把握し,演習問題に積極的に取り組んで確実に理解すること.
電気回路I・演習で学習した内容をよく復習しておくこと.
自学自習の確認方法-演習提出により定期的に確認する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション① 電気回路Ⅱの学習内容
四端子網における電圧と電流の表現法
2週 四端子網の行列表現① インピーダンス行列,アドミタンス行列
3週 四端子網の行列表現② 四端子行列,H行列,G行列
4週 四端子網の影像パラメータ 影像パラメータの定義と求め方
5週 四端子網の接続 縦続接続,直列接続,並列接続
6週 四端子網の応用 変成器への応用,フィルタへの応用
7週 総合演習・中間試験 総合演習・中間試験
8週 中間試験の反省
イントロダクション②
四端子網に対する理解度
回路の定常状態と過渡現象との相違
2ndQ
9週 RC直列回路の過渡現象 微分方程式の立て方,初期条件と解法
RL直列回路の過渡解析
10週 RC直列回路の過渡現象 過渡解析の基本的手法
RC直列回路の過渡解析
11週 RL直列回路の過渡現象 RL直列回路の過渡解析
12週 RL直列回路の過渡現象 RL直列回路の過渡解析
13週 RLC回路の過渡現象 RLC回路の過渡解析
14週 RLC回路の過渡現象 RLC回路の過渡解析
15週 総合演習 後半内容のまとめと総合演習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14
網目電流法を用いて回路の計算ができる。4前2,前3,前4,前5,前6,前13,前14
節点電位法を用いて回路の計算ができる。4前2,前3,前4,前5,前6
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。4前2,前3,前4,前5,前6
理想変成器を説明できる。4前6
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4前9,前10,前11,前12
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4前13,前14

評価割合

試験演習の取り組み相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力4010000050
専門的能力4010000050
分野横断的能力0000000