概要:
和文、英文を問わず、科学・技術論文の構成を理解し、各セクションで記述すべき内容について学習する。
卒業研究で取り組んでいる内容を1ページの英文ダイジェストとしてまとめられるように、セクションごとに特徴的な英文表現を習得する。
授業の進め方・方法:
各週に設定されている授業内容(学習テーマ)に沿った簡単な「事前課題」を手掛けFormsで提出する。提出された「事前課題」から共通する問題点をピックアップして、授業内容と併せ指摘(アドバイス)する。「事後課題」として、授業中の指摘(アドバイス)を参考に各自が修正した英文を、最終的に提出する「英文ダイジェスト」のテンプレートに書き込み、その都度提出する。
定期試験は実施しない。
注意点:
各週の「事前課題」、「事後課題」を必ず取り組むこと。Formsでの「事前課題」の提出は「取組評価」とする。「事後課題」は最終的に作成提出する「英文ダイジェスト」と合わせ総合的に「課題評価」とする。インターネットの英文検索機能を使って、作成した英文のチェックをすることは必要とするが、単純に日英翻訳サイトを利用することは避けること。利用の仕方などは、授業内で適宜アドバイスする。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
|
|
2週 |
|
|
3週 |
|
|
4週 |
|
|
5週 |
|
|
6週 |
|
|
7週 |
|
|
8週 |
|
|
2ndQ |
9週 |
ガイダンス(授業の進め方、演習の方法) 英文論文(ダイジェスト/アブストラクト)の重要性と構成、ドラフト作成の必要性 著者・所属の書き方 |
ダイジェスト/アブストラクトの重要性・構成について理解できる。 ドラフト作成の必要性について理解できる。 著者と所属の書き方について理解できる。 英文で著者と所属が適切に作成できる。
|
10週 |
タイトルの決め方と書き方(1) 英文タイトル作成演習(1) |
和文論文と英文論文のタイトル作成の相違を理解できる。 簡単な英文論文タイトルが作成できる。
|
11週 |
タイトルの決め方と書き方(2) 英文タイトル作成演習(2) 参考文献の選び方と書き方 |
図・表タイトル(キャプション)の作成上の注意点が理解できる。 図・表の英文タイトル(キャプション)が作成できる。 適切な参考文献の選び方と書き方が理解できる。
|
12週 |
アブストラクトの必要性、構成と書き方 |
フル・テキストにおけるアブストラクトの必要性が理解できる。 アブストラクトを構成する本文のポイント、キーワードの選択ができる。
|
13週 |
イントロダクションの書き方(社会的背景、既往研究の選び方と書き方、研究の明確な目的) |
イントロダクションによる「研究の必要性・重要性の記述」の重要性が理解できる。
|
14週 |
研究/実験方法の書き方 |
研究/実験方法に対して「具体的」、「論理的」、「正確」、「詳しく」、「再現性」に注意して記述することが理解できる。
|
15週 |
実験結果と考察・検討の書き方 |
研究/実験方法に対して「具体的」、「丁寧」、「簡潔」に記述することが理解できる。 図表を用いて、研究/実験方法が説明できる。
|
16週 |
結論の書き方 |
結論において、各セクションのポイントを簡潔にまとめ、「研究の重要性」、「残された課題」、「今後の計画」などを記述することが理解できる。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 4 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 4 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 4 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 4 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 4 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 4 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 4 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 4 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 4 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 4 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 4 | |