生化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 生化学Ⅰ
科目番号 0070 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 コア講義 生化学、田村隆明、裳華房
担当教員 柴田 公彦

到達目標

糖質、脂質、アミノ酸とタンパク質、ヌクレオチドと核酸の構造と性質について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
生命現象を分子レベルで化学的立場から追求する。
生化学Ⅰでは、生体を構成する物質について学習する。
授業の進め方・方法:
中間試験は授業時間内に50分の試験を実施する。期末試験は、50分の試験を実施する。
定期試験の成績を80%、小テストや課題の総点を20%として総合的に評価する。
注意点:
生物と化学(特に有機化学)が基礎となるので、十分に復習して内容を理解しておくこと。授業時間ごとの予習・復習も忘れないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生化学の基礎(1) 生体物質
2週 生化学の基礎(2) 細胞
3週 糖質(1) 糖質の化学、単糖類
4週 糖質(2) オリゴ糖、多糖類、複合糖質
5週 脂質(1) 脂質、脂肪酸、単純脂質、複合脂質
6週 脂質(2) リポタンパク質、脂質と生体膜
7週 中間試験
8週 アミノ酸とタンパク質(1) アミノ酸の物理化学的性質
4thQ
9週 アミノ酸とタンパク質(2) タンパク質の高次構造
10週 アミノ酸とタンパク質(3) タンパク質の種類と機能
11週 ヌクレオチドと核酸(1) 核酸の成分、DNAの構造、核酸の性質
12週 ヌクレオチドと核酸(2) DNA合成、複製
13週 ヌクレオチドと核酸(3) 遺伝情報の取り出し、転写
14週 ヌクレオチドと核酸(4) タンパク質合成、翻訳
15週 まとめ 期末試験の解説、総復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。4
単糖と多糖の生物機能を説明できる。4
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4
グリコシド結合を説明できる。4
多糖の例を説明できる。4
脂質の機能を複数あげることができる。4
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。4
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4
タンパク質の高次構造について説明できる。4
ヌクレオチドの構造を説明できる。4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4
DNAの半保存的複製を説明できる。4
RNAの種類と働きを列記できる。4
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。4
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。4
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。4
解糖系の概要を説明できる。4
クエン酸回路の概要を説明できる。4
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。4
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。4
各種の光合成色素の働きを説明できる。4
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。4
炭酸固定の過程を説明できる。4

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000