生化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 生化学Ⅱ
科目番号 0107 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 コア講義 生化学(田村隆明、裳華房)
担当教員 柴田 公彦

到達目標

①生体物質の生体内反応についてそのメカニズムも含めて理解できる。
②光合成と窒素固定、遺伝情報の発現についてそのメカニズムも含めて理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生命現象を分子レベルで化学的立場から追及する。具体的には、生体内反応(代謝)および遺伝等について学習する。
授業の進め方・方法:
中間および期末試験は50分の試験を実施する。
定期試験の成績を100%として評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
生物学と化学(特に有機化学)が基礎となるので、十分に復習して内容を理解しておくこと。授業時間ごとの予習、復習も忘れないこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 酵素(1) 酵素の基本的性質、酵素の種類、補因子
2週 酵素(2) 酵素の反応速度論、酵素反応の阻害
3週 酵素(3) 酵素活性の調節
4週 代謝(1) 解糖系
5週 代謝(2) クエン酸回路
6週 代謝(3) 電子伝達系
7週 代謝(4) エネルギー収支、代謝の調節
8週 代謝(5) ペントースリン酸回路、糖新生
2ndQ
9週 代謝(6) 脂質の分解と脂肪酸のβ酸化、脂質の生合成
10週 代謝(6) 窒素の固定、尿素回路
11週 光合成(1) 光合成電子伝達反応
12週 光合成(2) 二酸化炭素の固定
13週 遺伝情報の発現(1) DNAの転写 -mRNAの合成-
14週 遺伝情報の発現(2) 遺伝暗号と転移RNA、mRNAの翻訳 -タンパク質の合成-
15週 まとめ 総復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学RNAの種類と働きを列記できる。4前13
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4前14
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。4前1
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。4前1
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。4前1
解糖系の概要を説明できる。4前4
クエン酸回路の概要を説明できる。4前5
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。4前6
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。4前4
各種の光合成色素の働きを説明できる。4前11
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。4前11
炭酸固定の過程を説明できる。4前12

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000