有機化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 有機化学Ⅱ
科目番号 0113 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 マクマリー有機化学概説、マクマリー、伊東、児玉訳、東京化学同人
担当教員 梅澤 洋史

到達目標

①種々の有機化合物の中間体として重要なハロゲン化アルキルの化学が理解でる。
②アルコール、フェノール、エーテルの構造がわかり、合成法と反応を理解でる。
③種々のカルボニル化合物の分子構造が分かり、合成法と反応を理解できる。
④有機反応の反応機構を論理的に考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
3年次の有機化学Iで学習した有機化合物の分子構造と性質および反応性との関係をハロゲン化アルキル、アルコール、フェノール、エーテル、カルボン酸とその誘導体、ならびにアミンに展開する。
授業の進め方・方法:
中間試験は50分間の試験を実施する。期末試験は50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を70%、小テストや課題の総点を30%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
有機化学Iの理解を前提に授業を進めるので理解していないところはしっかり復習しておくこと。定期的に小テストを実施するので練習問題を各自解いておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ハロゲン化アルキル(1) 分子構造と命名法
2週 ハロゲン化アルキル(2) ハロゲン化アルキルの合成、Grignard試薬
3週 ハロゲン化アルキル(3) SN1、SN2反応のメカニズム
4週 ハロゲン化アルキル(4) E1、E2反応のメカニズム
5週 アルコール、フェノール、エーテル(1) 分子構造と命名法
6週 アルコール、フェノール、エーテル(2) アルコールの性質
7週 アルコール、フェノール、エーテル(3) アルコールの合成
8週 前期中間試験の解説、アルコール、フェノール、エーテル(4) アルコールの反応
2ndQ
9週 アルコール、フェノール、エーテル(5) エーテルの合成と反応
10週 アルコール、フェノール、エーテル(6) 環状エーテルとチオール、スルフィドの性質
11週 アルデヒドとケトン(1) 分子構造と命名法
12週 アルデヒドとケトン(2) アルデヒドとケトンの合成
13週 アルデヒドとケトン(3) 水、アルコールおよびアミンとの反応
14週 問題演習 これまでの学習事項の復習
15週 前期期末試験の解説
16週
後期
3rdQ
1週 アルデヒドとケトン(4) Grignard試薬との反応
2週 カルボン酸とその誘導体(1) 分子構造と命名法
3週 カルボン酸とその誘導体(2) カルボン酸の性質と合成法
4週 カルボン酸とその誘導体(3) 求核アシル置換、カルボン酸、酸ハロゲン化物の反応
5週 カルボン酸とその誘導体(4) 酸無水物、エステルの反応
6週 カルボン酸とその誘導体(5) アミド、ニトリルの反応
7週 カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応(1) ケト-エノール互変異性、αハロゲン化
8週 後期中間試験の解説、カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応(2) エノラートイオンの反応性とアルキル化
4thQ
9週 カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応(3) アルドール反応、Claisen縮合反応
10週 アミン(1) 分子構造と命名法
11週 アミン(2) アミンの構造と性質
12週 アミン(3) アミンの合成法
13週 アミン(4) アミンの反応
14週 問題演習 これまでの学習事項の復習
15週 後期末試験の解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000