環境科学基礎

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 環境科学基礎
科目番号 0033 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 化学・バイオ工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 生物基礎(第一学習社)、 地学基礎(第一学習社)、ネオパルノート地学基礎 (第一学習社)
担当教員 梅澤 洋史,伊藤 和雄,歌川 史哲

到達目標

① 生物の多様性と共通性、地球上の植生について理解できる。
② 生態系、地球環境の保全について理解できる。
③ 地球の構造について理解できる。
④地球の内部の活動、大気、海洋の活動、環境について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生物の多様性と生態系各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ライフサイエンス、アースサイエンスに対する探究心を高め、これらの体系的な知識を習得し、基本的な概念や原理法則の理解を深め、科学的な自然観を育成する。
授業の進め方・方法:
定期試験の結果を70%、課題など30%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。中間期末試験は50分間の試験を実施する。
注意事項:工学系4学科同時開講の場合には、4学科ともに同じシラバス順に開講。コロナ禍の対応で2学科ごとに開講する場合には、2T2Cはアースサイエンスの分野を7回の後にライフサイエンス8回とし、2M2Eについてはこのシラバスの通りライフサイエンス7回の後にアースサイエンス8回とする。
注意点:
ライフサイエンス、アースサイエンスの基本的内容を理解し、体系的な知識を得ることが重要である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 生物の多様性と共通性 地球上の生物の多様性、生物の共通性と進化の関係、生物に共通する性質について理解できる。
2週 地球上の植生(1) 植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。
3週 地球上の植生(2) 世界のバイオームとその分布、日本のバイオームの水平分布と垂直分布について説明できる。
4週 生態系 生態系の構成要素とその関係、生態ピラミッド、生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。
5週 人間環境と地球環境の保全 森林の減少と生物多様性の喪失、有害物質の生物濃縮、地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。
6週 放射線の生物への影響(1) 放射線とその種類、特性について説明できる。
7週 放射線の生物への影響(2) 放射線の人体への影響について説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 宇宙における地球 宇宙の始まりや構造、銀河の分布、恒星の特徴や進化について理解する。
10週 太陽と太陽系 太陽の構造、太陽系の進化、太陽系内の諸天体の特徴、ハビタブルゾーンについて理解する。
11週 地球の概観(1) 地球の内部構造、現在の地球表層における大気と海洋、環境問題について理解する。
12週 地球の概観(2) プレートテクトニクスと大陸移動、マグマの生成および火山活動、地震発生の仕組み、断層運動と活断層について理解する。
13週 地層と地質(1) 砕屑物粒子の挙動、堆積岩の種類、地層や堆積構造について理解する。
14週 地層と地質(2) 褶曲などの地質構造、付加体とその形成過程、変成作用と変成岩について理解する。
15週 地球生命史(1) 地質年代の区分、生命の起源、太古代および原生代の地球環境について理解する。
16週 地球生命史(2) 古生代から新生代の生命進化や地球環境、人類の進化について理解する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。3
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3
生物に共通する性質について説明できる。3
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3
世界のバイオームとその分布について説明できる。3
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3
生態ピラミッドについて説明できる。3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000