到達目標
① 微生物の取り扱いや培養法がわかり、増殖曲線とその各段階で起きている現象を説明できる。
② 原核生物と真核微生物の種類や特徴がわかり、説明できる。
③ 微生物の代謝について説明でき、微生物の工業、食品化工、環境保全に対する利用について説明できる。
④ 生物生産を微生物の種類や特徴と関連づけることができる。
⑤ 生命(微生物)の誕生と進化がわかりこれに関連した実験研究を交えて正しく説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各授業項目の内容を理解し、応用できる。 | 各授業項目の内容を理解している。 | 各授業項目の内容を理解していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
微生物を中心に生物の分類と生態に関わる内容を広く解説する。微生物の採集、培養から利用まで微生物工学の基礎を学習し、微生物のストレス応答に関して最新の研究成果をとりいれつつ解説する。
また、古来から人類が行ってきた微生物の利用法から遺伝子組み換え技術を利用した物質生産まで幅広く学習する。微生物利用プロセスは、環境保護の観点からも期待されるのでこの点も解説する。
授業の進め方・方法:
中間試験は50分間の試験を実施する。期末試験は50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を70%、課題30%で評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
興味があることは積極的に質問して吸収すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
生物と微生物 |
生物と微生物の概要、微生物の歴史について理解する。
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2週 |
微生物の分類 |
生物の分類、特に生物のグループと名前について説明できる。
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3週 |
微生物の分類と記載 |
生物の分類、特に新種の記載などについて説明できる。
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4週 |
微生物の取り扱い方 |
微生物の培養、取り扱い、安全管理などについて説明できる。
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5週 |
微生物の取り扱いと観察 |
微生物の観察方法などについて説明できる。
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6週 |
微生物(原核生物)の種類と特徴 |
微生物の種類と特徴について理解する。特に原核微生物の種類と特徴について理解できる。
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7週 |
微生物(真核生物)の種類と特徴 |
微生物の種類と特徴ついて理解する。特に真核生物(例えば、真核微生物であるカビ、酵母)の種類と特徴について理解する。
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8週 |
微生物の種類、多様性、生活史 |
種々の微生物の特徴と生活史について理解する。
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2ndQ |
9週 |
病原性をもつ微生物 |
病原性を持つ微生物について説明できる。
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10週 |
微生物の細胞構造 |
微生物特に細菌、古細菌、真菌それぞれの細胞構造について理解する。
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11週 |
微生物の細胞構造と働き |
微生物の細胞構造と働きについて理解する。
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12週 |
ウイルス |
ウイルスを含む微生物の細胞構造について理解する。
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13週 |
特殊な環境で生活する微生物 |
特殊な環境で生活する微生物とその生活様式について説明できる。
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14週 |
微生物の特殊な細胞構造と働き |
微生物特有の細胞構造について理解する。
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15週 |
試験解説と復習 |
復習する。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
微生物の栄養と増殖 |
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。
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2週 |
微生物の培養と増殖 |
微生物の育種方法、培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。
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3週 |
微生物の遺伝 |
微生物の遺伝について説明できる。
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4週 |
微生物の遺伝情報 |
微生物のゲノムの特徴について理解できる。
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5週 |
微生物の遺伝子発現 |
微生物の遺伝子と遺伝子発現の特徴について理解できる。
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6週 |
微生物の遺伝子発現調節 |
微生物の遺伝子発現調節について理解できる。
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7週 |
微生物の遺伝まとめ |
微生物遺伝のまとめ(全体を統括して説明できる)。
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8週 |
微生物の遺伝子工学 |
微生物の遺伝子工学的手法について説明できる。
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4thQ |
9週 |
微生物の代謝 |
アルコール発酵など微生物の代謝について説明できる。
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10週 |
微生物の代謝とその利用 |
アルコール発酵など微生物の代謝について説明でき、その醸造への利用について説明できる。
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11週 |
微生物の応用 |
微生物の生体反応を利用した食品加工と微生物の関係について説明できる。
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12週 |
微生物の応用とその利用 |
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。
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13週 |
微生物と地球化学的物質循環 |
微生物の生態系、微生物を介した物質循環について説明できる。
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14週 |
微生物の環境保全への利用 |
微生物の環境保全への利用(廃水処理やバイオレメディエーションなど)について理説明きる。
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15週 |
試験解説 |
総復習
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 4 | |
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。 | 4 | |
微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 4 | |
微生物の育種方法について説明できる。 | 4 | |
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 4 | |
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 4 | |
食品加工と微生物の関係について説明できる。 | 4 | |
抗生物質や生理活性物質の例を挙げ、微生物を用いたそれらの生産方法について説明できる。 | 4 | |
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 課題等 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |