有機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 有機化学Ⅰ
科目番号 0066 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 化学・バイオ工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 マクマリー有機化学概説第7版、マクマリー、伊東、児玉訳、東京化学同人
担当教員 梅澤 洋史

到達目標

①種々の有機化合物の中間体として重要なハロゲン化アルキルの化学が理解でる。
②アルコール、フェノール、エーテルの構造がわかり、合成法と反応を理解でる。
③種々のカルボニル化合物の分子構造が分かり、合成法と反応を理解できる。
④有機反応の反応機構を論理的に考察できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
3年次の有機化学基礎で学習した有機化合物の分子構造と性質および反応性との関係をハロゲン化アルキル、アルコール、フェノール、エーテル、カルボン酸とその誘導体、ならびにアミンに展開する。
授業の進め方・方法:
中間試験は50分間の試験を実施する。期末試験は50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を70%、小テストや課題の総点を30%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
有機化学基礎の理解を前提に授業を進めるので理解していないところはしっかり復習しておくこと。定期的に小テストを実施するので練習問題を各自解いておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ハロゲン化アルキル(1) 分子構造と命名法について理解する
2週 ハロゲン化アルキル(2) ハロゲン化アルキルの合成、Grignard試薬について理解する
3週 ハロゲン化アルキル(3) SN1、SN2反応のメカニズムについて理解する
4週 ハロゲン化アルキル(4) E1、E2反応のメカニズムについて理解する
5週 アルコール、フェノール、エーテル(1) 分子構造と命名法について理解する
6週 アルコール、フェノール、エーテル(2) アルコールの性質について理解する
7週 アルコール、フェノール、エーテル(3) アルコールの合成について理解する
8週 前期中間試験の解説、アルコール、フェノール、エーテル(4) アルコールの反応について理解する
2ndQ
9週 アルコール、フェノール、エーテル(5) エーテルの合成と反応について理解する
10週 アルコール、フェノール、エーテル(6) 環状エーテルとチオール、スルフィドの性質について理解する
11週 アルデヒドとケトン(1) 分子構造と命名法について理解する
12週 アルデヒドとケトン(2) アルデヒドとケトンの合成について理解する
13週 アルデヒドとケトン(3) 水、アルコールおよびアミンとの反応について理解する
14週 問題演習 これまでの学習事項について理解する
15週 前期期末試験の解説
16週
後期
3rdQ
1週 アルデヒドとケトン(4) Grignard試薬との反応について理解する
2週 カルボン酸とその誘導体(1) 分子構造と命名法について理解する
3週 カルボン酸とその誘導体(2) カルボン酸の性質と合成法について理解する
4週 カルボン酸とその誘導体(3) 求核アシル置換、カルボン酸、酸ハロゲン化物の反応について理解する
5週 カルボン酸とその誘導体(4) 酸無水物、エステルの反応について理解する
6週 カルボン酸とその誘導体(5) アミド、ニトリルの反応について理解する
7週 カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応(1) ケト-エノール互変異性、αハロゲン化について理解する
8週 後期中間試験の解説、カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応(2) エノラートイオンの反応性とアルキル化について理解する
4thQ
9週 カルボニル化合物のα置換反応と縮合反応(3) アルドール反応、Claisen縮合反応について理解する
10週 アミン(1) 分子構造と命名法について理解する
11週 アミン(2) アミンの構造と性質について理解する
12週 アミン(3) アミンの合成法について理解する
13週 アミン(4) アミンの反応について理解する
14週 問題演習 これまでの学習事項について理解する
15週 後期末試験の解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。4
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。4
共鳴構造について説明できる。4
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。4
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。4
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。4
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。4
反応機構に基づき、生成物が予測できる。4

評価割合

試験小テスト等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000