生物資源化学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物資源化学
科目番号 0107 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 化学・バイオ工学科 対象学年 5
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 適宜資料配布
担当教員 加藤 健,田村 健治

到達目標

SDGsを指向したバイオマスの有効活用における実用化のための様々な課題について、いくつかの事例を通して、環境化学的見地から学ぶ。化学系の技術者として必須となる環境負荷低減技術の考え方を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1バイオマスとそれに類する物質を資源として有効活用する提案ができる。バイオマスとそれに類する物質を資源として認識できる。バイオマスとそれに類する物質を資源として認識できない。
評価項目2環境化学的見地から地球環境やSDGsへの取組を積極的に検討できる。環境化学的見地から地球環境やSDGsへの取組を理解できる。環境化学的見地から地球環境やSDGsへの取組を理解できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
バイオマスなど生物由来の資源となり得る様々な物質の発生源とその活用方法について、いくつかの具体的な事例を環境化学的見地から学習する。この学習から化学系技術者として必須となる環境負荷の低減について、方法論や考え方の基礎を学ぶ。従来の植物系バイオマスだけでなく、人類の生活や産業活動から排出される動植物由来の物質についても資源として活用する事例についても言及する。また、関連する基礎知識については再確認しながら講義を進める。
授業の進め方・方法:
関連事項について概説し、グループで議論・調査を行い、要約して、レジュメを作成する。これを用いて、ショートプレゼンを行い、質疑応答を通して議論を高める。また、講義を受けて、各自で関連する調査課題を設定し、レポートを作成して理解を深める。レジュメの作成・ショートプレゼンへの取組・質疑応答への取組などの総合的評価を40%、レポート作成を60%で評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
能動的な調査と自学自習を行うことで知識を高め、積極的な議論や協力を通して協調性を身に付ける。集中講義で実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス この講義の展開方法と講義全般について概説する。
2週 レポート・報告書・論文の書き方の再確認 この講義を通して、調査・自学自習した成果をレポートとして執筆するため、論文・報告書・レポートの書き方について、体裁だけで無く、守るべきモラルやマナーについても併せて再度確認する。
3週 地球のプロファイルと環境問題基礎 地球環境を検討する上で、地球を知ることは最も重要である。地球の概要をプロファイルし、併せて地球環境に関わる環境問題の基礎を再確認する。
4週 環境問題に関する調査課題設定のためのグループディスカッション ショートプレゼンを行うために調査課題を設定するためのグループディスカッションを行い、関連する調査課題を設定する。課題を決定したら、調査分担を決定して、調査を行い、翌日までにレジュメを作成する。
5週 環境問題に関する調査課題のショートプレゼンおよび質疑応答 グループ毎に調査課題についてレジュメを用いてショートプレゼンを行い、質疑応答を受ける。各調査課題について現状と解消すべき課題に関する情報を共有する。
6週 環境問題に関する調査成果についての解説 ショートプレゼンに関する総括と解説を行う。未調査の部分や誤認識している事案があれば、補足説明を加える。
7週 エネルギー問題基礎 枯渇性燃料に依存した人類の生活や産業活動が現在の地球環境に直接的な影響をもたらしていることは明らかである。再生可能エネルギーへの移行やエネルギーミックスなどについても併せて言及し、エネルギー問題の基礎を再確認する。
8週 エネルギー問題に関する調査課題設定のためのグループディスカッション ショートプレゼンを行うために調査課題を設定するためのグループディスカッションを行い、関連する調査課題を設定する。課題を決定したら、調査分担を決定して、調査を行い、翌日までにレジュメを作成する。
2ndQ
9週 エネルギー問題に関する調査課題のショートプレゼンおよび質疑応答 グループ毎に調査課題についてレジュメを用いてショートプレゼンを行い、質疑応答を受ける。各調査課題について現状と解消すべき課題に関する情報を共有する。
10週 エネルギー問題に関する調査成果についての解説 ショートプレゼンに関する総括と解説を行う。未調査の部分や誤認識している事案があれば、補足説明を加える。
11週 バイオマス利用とカーボンニュートラル概説 植物系バイオマスの範囲と利活用について再度確認する。併せて、温室効果ガスによる地球温暖化(気候変動)とカーボンニュートラルの考え方についても言及し、再度確認する。
12週 バイオマス利用とカーボンニュートラルに関する調査課題設定のためのグループディスカッション ショートプレゼンを行うために調査課題を設定するためのグループディスカッションを行い、関連する調査課題を設定する。課題を決定したら、調査分担を決定して、調査を行い、翌日までにレジュメを作成する。
13週 バイオマス利用とカーボンニュートラルに関する調査課題のショートプレゼンおよび質疑応答 グループ毎に調査課題についてレジュメを用いてショートプレゼンを行い、質疑応答を受ける。各調査課題について現状と解消すべき課題に関する情報を共有する。
14週 バイオマス利用とカーボンニュートラルに関する調査成果についての解説 ショートプレゼンに関する総括と解説を行う。未調査の部分や誤認識している事案があれば、補足説明を加える。
15週 人類の生活と産業活動から排出されるバイオマス相当の物質と発生源に関する調査課題のショートプレゼンおよび質疑応答 グループ毎に調査課題についてレジュメを用いてショートプレゼンを行い、質疑応答を受ける。各調査課題について現状と解消すべき課題に関する情報を共有する。
16週 総括 これまでの学習総括
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト、課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合04000600100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力04000600100