食品化学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 食品化学
科目番号 0108 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 化学・バイオ工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 柴田 公彦

到達目標

食品そのものや食品成分の性質・機能を分子レベルから理解し、化学が食品分野において果たす役割について説明できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
水分、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの「栄養性成分」、食品の味、色、香りなどの「嗜好性成分」、食品の「機能性」や「安全性」に関する成分について、化学的な視点から講義する。
授業の進め方・方法:
中間・期末試験は50分で実施する。
定期試験の成績を80%, 自学自習プリントの実施状況を20%として総合的に評価し, 60点以上を合格とする。
注意点:
自学自習の確認方法:定期的に自学自習プリントを提出させる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 食品化学とは 人間と食品の関わりについて説明できる
2週 食品中の水の性質について説明できる
3週 炭水化物 構造や消化吸収の過程・代謝について説明できる
4週 脂質 構造や消化吸収の過程・代謝について説明できる
5週 アミノ酸とタンパク質 構造や消化吸収の過程・代謝について説明できる
6週 ビタミンとミネラル ビタミンとミネラルの代表的な機能について説明できる
7週 味覚成分(1) 甘味、旨味に関わる代表できな成分を説明できる。
8週 中間テスト 第1〜6週の復習
4thQ
9週 味覚成分(2) 苦味、酸味、塩味、辛味に関わる代表できな成分を説明できる。
10週 視覚成分、嗅覚成分、触覚成分 代表的な成分を説明できる
11週 食品成分の変化 食品成分の化学変化について分子レベルで説明できる
12週 食品の機能性(1) 代表的な機能性成分の作用メカニズムを説明できる
13週 食品の機能性(2) 代表的な機能性成分の作用メカニズムを説明できる
14週 食品の安全性 食品の安全に影響を与える食品や化学成分を説明できる
15週 まとめ まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学単糖と多糖の生物機能を説明できる。4後3
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4後3
グリコシド結合を説明できる。4後3
多糖の例を説明できる。4後3
脂質の機能を複数あげることができる。4後4
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4後4
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4後5
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4後5
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。4後5
タンパク質の高次構造について説明できる。4後5

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000