技術者倫理

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 技術者倫理
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 技術者倫理、松島隆裕、学術図書出版社;近現代の日本文化、新保哲、北樹出版
担当教員 笠井 哲

到達目標

①技術者倫理(含ビジネス倫理)の基礎を理解することができる。
②事例に関するグループディスカッションを通して、倫理的な判断力を身につけることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学技術の歴史と技術者倫理(ビジネス倫理)の基本を学び、事例研究で倫理的判断を学習する。
授業の進め方・方法:
注意点:
グループディスカッションは、いわばロールプレイであるが、実際に自分の問題であると考え、積極的に参加すること。
定期試験の成績を70%、グループディスカッションへの参加状況及びレポートを30%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 17世紀科学革命とは何か 科学革命と近代科学の誕生
2週 ベーコンとデカルト 近代哲学と科学技術
3週 産業革命と資本主義社会 近代職業倫理と資本主義の精神
4週 ものづくりと職人の技 技術と技能、技術の伝来
5週 世界大戦と科学技術 化学兵器と原子爆弾
6週 資本主義国と発展途上国 人口の爆発、南北格差
7週 米ソ冷戦時代の科学技術 核とコンピュータの開発
8週 豊かな生活と環境への負荷 自然権思想、宇宙船地球号
4thQ
9週 新しい倫理の課題 ビジネス倫理と技術者倫理
10週 何のための科学技術か 地球生体のための科学技術
11週 倫理綱領ないし倫理規定 倫理綱領の内容と意義
12週 テクノロジーアセスメント リスクアセスメント
13週 近現代日本の科学技術思想 福沢諭吉、三木清の技術哲学
14週 説明責任とPL法 安全性に関する法的・倫理的責任
15週 まとめ 専門職業人の使命
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。3
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。3
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000