システム工学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 システム工学
科目番号 0080 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント,板書による。
担当教員 齊藤 充弘

到達目標

①分類,比較の考え方を理解し,システムを解析することができる。
②模擬,最適化,評価の手法を習得し,身近な問題の解決に応用することができる。
③自らの視野を広げ,柔軟性を身につけることにより,現代の複雑な自然・社会環境を読み解く能力を養う。
④計画の意義と計画学の考え方について理解し,説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
システムの計画と解析,評価について解析・評価手法を理解し、適宜選択・応用できる。システムおよび計画の定義・体系を理解し,説明できる。システムおよび計画の定義を知っている。
PERTおよび最適化手法について手法を正しく選択し,問題解決に応用できる。手法の手順を理解し,説明できる。システムの最適化手法を知っている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「システム」の重要性と概念の把握を授業の目的とする。身の回りのさまざまな事象について,「システム」的な見方で捉えることにより,新たな問題点を発見し,それに対する評価および解決手法を習得する。その上で,計画の体制について理解する。
授業の進め方・方法:
中間試験,期末試験ともに100分で実施する。
定期試験の成績を70%,キャッチボールシートへの記入状況やレポート,課題の総点を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
社会生活に存在するさまざまな「システム」を取り上げる。絶えず,問題意識をもちながら身の回りの事象に着目すること。毎日の新聞,ニュースを意識してみておくこと。また,毎回課題やキャッチボールシートに授業のポイントを整理し,質問や授業の感想等を記入してもらう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 システムとシステム工学 システムとは何か,システム工学の体系
2週 システムの計画 計画の手順,種類と体系
3週 システム解析(1) 分類,比較,データの種類
4週 システム解析(2) 分析の基本的な方法と実践
5週 システムの評価(1) 社会資本の整備と現在価値
6週 システムの評価(2) 費用と便益,建設と維持・管理
7週 システムの評価(3) 費用便益分析
8週 スケジューリング(1) 作業ネットワーク
2ndQ
9週 スケジューリング(2) PERT,クリティカルパス
10週 最適化手法(1) 待ち行列理論
11週 最適化手法(2) 線形計画法,最大化・最小化問題
12週 最適化手法(2) シンプレックス法
13週 最適化手法(3) 動的計画法,ゲームの理論
14週 最適化手法(4) 土木計画における最適化問題
15週 システム工学の応用と展開 代替案の総合評価
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。1
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。1
土地利用計画と交通計画について、説明できる。1
総合計画とマスタープランについて、説明できる。1
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。1
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。1
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。1
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。1
風景、景観と景観要素について、説明できる。1
都市の防災構造化を説明できる。1
土地区画整理事業を説明できる。1
市街地開発・再開発事業を説明できる。1
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。1
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。4
二項分布、ポアソン分布、正規分布(和・差の分布)、ガンベル分布、同時確率密度関数を説明できる。1
重回帰分析を説明できる。1
線形計画法(図解法、シンプレックス法)を説明できる。4
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。4

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000