到達目標
①全国総合開発計画について理解し,国土計画の現状を説明することができる。
②近代都市計画の設計理論を理解し,都市計画の考え方を説明することができる。
③都市計画の内容や基本事項を習得し,地域の課題を抽出することができる。
④まちづくりの考え方を習得し,まちをみる目を養う。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
国土と全国総合開発計画 | 全国総合開発計画の展開を理解し,応用して現在の国土計画を説明できる。 | 現在までの国土計画の目的,手法,結果・課題を理解している。 | 全国総合開発計画を知っている。 |
都市の誕生と近代都市計画の設計理論 | 都市計画の誕生と近代都市計画の設計理論を理解し,説明できる。 | 都市計画の誕生とその後の近代都市計画の設計理論の特徴を理解している。 | 近代都市計画の設計理論を知っている。 |
都市計画の内容と体系 | 法に基づく都市計画の内容を理解し,順を追って説明できる。 | 区域指定,線引き,色塗りの意図を理解している。 | 区域指定,線引き,色塗りを知っている。 |
都市計画事業と市街地整備 | 都市計画事業の体系を理解し,その内容を説明できる。 | 市街地整備事業および市街地再開発事業の内容を理解している。 | 市街地開発事業や市街地再開発事業を知っている。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
都市・地域計画の基礎的な知識と理論を習得するとともに,現代のまちづくりの事例を通して,近代都市計画の課題と将来展望について学習する。
授業の進め方・方法:
中間試験,期末試験ともに50分で実施する。
定期試験の成績を70%,キャッチボールシートへの記入状況やレポート,課題の総点を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後の学習として,演習課題やキャッチボールシートに取り組んで提出してもらう。
注意点:
政治,経済,社会的諸活動が日常的に展開する都市を総合的な視点からみるため,理解するために取り入れる知見は多く,関係する学問の幅も広い。絶えず問題意識をもってまちをみて,利用すること。また,毎回のキャッチボールシートへの記入や課題の提出により,自学自習や理解度を確認する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション |
都市とは何か,都市計画とは何か
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2週 |
地域構造 |
国土・地域の考え方と地域構造
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3週 |
地域開発の歴史と地域構造の変化 |
古代-近代までの地域計画
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4週 |
全国総合開発計画(1)工業化の時代 |
全総,新全総
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5週 |
全国総合開発計画(2)成熟社会と環境への配慮 |
三全総,四全総
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6週 |
全国総合開発計画(3) |
21世紀の国土のグランドデザイン,国土形成計画
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7週 |
国土計画と地域構造 |
国土計画の現状と課題,大ロンドン計画,地方圏と過疎地域
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8週 |
人間活動の歴史的展開と都市形成 |
自然発生都市
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2ndQ |
9週 |
都市問題の発生と都市計画の誕生 |
計画都市,土木構造物の建設
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10週 |
都市の空間システム |
都市構造,空間構成要素
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11週 |
近代都市計画の設計理論(1) |
田園都市,工業都市
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12週 |
近代都市計画の設計理論(2) |
人口300万人の現代都市,近隣住区理論
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13週 |
近代都市計画の設計理論(3) |
道路体系,ラドバーン,幹線道路の基本型
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14週 |
近代都市計画の展開(1) |
計画の前提と課題,特徴,モデル化
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15週 |
近代都市計画の展開(2) |
日本における展開,欧米との違い,景観形成
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
都市計画の内容(1) |
区域指定,線引き
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2週 |
都市計画の内容(2) |
用途地域制,土地利用計画
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3週 |
都市計画の内容(3) |
道路と敷地の関係,建ぺい率,容積率
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4週 |
都市計画の体系 |
都市計画マスタープラン,上位計画,下位計画
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5週 |
市街地整備 |
市街化,道路の役割,ユニバーサルデザイン
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6週 |
市街化と市街地整備(1) |
宅地化,都市(公共)施設整備
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7週 |
市街化と市街地整備(2) |
農地保全,緑化と環境整備
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8週 |
都市計画事業と市街地整備 |
都市計画事業の体系と各種計画の位置づけ
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4thQ |
9週 |
市街地整備手法(1)土地区画整理事業 |
目的,ルール,しくみ
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10週 |
市街地整備手法(1)土地区画整理事業 |
換地,減歩,保留地
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11週 |
市街地整備手法(2)地区計画制度 |
土地区画整理事業の実際と地区計画制度
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12週 |
市街地再開発手法(1) |
土地収用事業方式,権利変換事業方式
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13週 |
市街地再開発手法(2) |
特定街区制度,総合設計制度
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14週 |
市街地整備の現状と課題 |
地方都市の中心市街地の現状と課題
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15週 |
都市計画からまちづくりへ |
個性を活かしたまちづくり,住民主体のまちづくり
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 計画 | 国土と地域の定義を説明できる。 | 4 | 前1,前2 |
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。 | 4 | 前3,前7,前8,前9,前14,前15 |
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
土地利用計画と交通計画について、説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13 |
総合計画とマスタープランについて、説明できる。 | 4 | 後4 |
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。 | 1 | |
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。 | 1 | |
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。 | 4 | 後7 |
風景、景観と景観要素について、説明できる。 | 4 | 前15 |
都市の防災構造化を説明できる。 | 4 | 後5 |
土地区画整理事業を説明できる。 | 4 | 後6,後7,後9,後10 |
市街地開発・再開発事業を説明できる。 | 4 | 後6,後7,後11,後12,後13 |
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。 | 1 | |
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。 | 1 | |
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
二項分布、ポアソン分布、正規分布(和・差の分布)、ガンベル分布、同時確率密度関数を説明できる。 | 1 | |
重回帰分析を説明できる。 | 1 | |
線形計画法(図解法、シンプレックス法)を説明できる。 | 1 | |
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。 | 3 | 後10,後11,後15 |
評価割合
| 試験 | 課題等 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |