環境科学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境科学Ⅱ
科目番号 0085 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 配布資料を用いて授業を行う。
担当教員 原田 正光

到達目標

①環境計測における基礎的事項や計測手法について,授業計画にある内容の説明ができる。
②河川の水質汚濁や大気汚染物質の制御手法について,授業計画にある内容の説明ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
環境計測の基礎的事項や計測方法について講述する。また,河川の水質汚濁と大気汚染物質の制御における防止対策や防止技術について講述する。
授業の進め方・方法:
中間試験は授業時間中に50分間の試験を実施する。期末試験は50分間の試験を実施する。
定期試験の成績80%,課題・演習等の成績20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
毎回課題があるので,自学自習を行うこと。課題は期末試験終了後に提出させる。課題の類題は定期試験で出題されることがある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境計測の基礎的事項 環境中の汚濁物質
2週 水環境の計測(1) 浮遊性物質濃度
3週 水環境の計測(2) 有機物量,BODの分析
4週 水環境の計測(3) COD,TOCの分析
5週 水環境の計測(4) 栄養塩類の分析,吸光光度法
6週 環境放射性物質の計測 空間線量率,環境中の放射性物質濃度
7週 まとめ
中間試験
理解度のチェック
8週 河川水質汚濁の制御(1) 河川の自浄作用
2ndQ
9週 河川水質汚濁の制御(2) ストリーターフェルプス式,溶存酸素垂下曲線
10週 河川水質汚濁の制御(3) 河川水質汚濁防止対策
11週 河川水質汚濁の制御(4) 河川水質汚濁防止対策
12週 大気汚染の計測 粒子状物質,イオウ酸化物,窒素酸化物
13週 大気汚染物質の制御(1) 燃焼,理論空気量,燃焼ガス量
14週 大気汚染物質の制御(2) 大気汚染防止地策と防止技術
15週 まとめ 学習内容の確認
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理水理学で用いる単位系を説明できる。4
水の基本的な性質について説明できる。4
静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。4
静水圧の測定の方法(マノメーター) について説明できる。4
水圧機(パスカルの原理)について説明できる。4
平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。4
浮力と浮体の安定を計算できる。4
連続の式について理解している。4
連続の式について説明できる。4
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。4
ベルヌーイの定理を理解している。4
ベルヌーイの定理の応用(ベンチュリーメータなど) の計算ができる。4
ベルヌーイの定理の応用(自然現象、河川工学など) について説明できる。4
運動量保存則を理解している。4
運動量保存則の誘導について説明できる。4
運動量保存則の応用した各種計算ができる。4
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。4
各種の堰について理解している。4
比エネルギーおよび常流と射流について説明できる。4
限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)について説明できる。4
跳水現象について説明できる。4
層流と乱流について、説明できる。4
円管内の層流の流速分布(ハーゲン・ポアズイユの法則)を理解している。4
流体摩擦(レイノルズ応力、混合距離)を説明できる。4
平均流速を用いた基礎方程式、摩擦抵抗による損失水頭の実用公式、ムーディ図について理解している。4
摩擦抵抗による損失水頭の実用公式について説明できる。4
管水路の摩擦以外の形状損失水頭について理解している。4
管水路の摩擦以外の損失係数について説明できる。4
各種の管路の流れの計算ができる。4
開水路流れの基礎方程式について理解している。4
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について理解している。4
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について説明できる。4
水理特性曲線と水理学的に有利な断面について理解している。4
開水路不等流の基礎方程式について理解している。4
開水路不等流の基礎方程式について説明できる。4
一様水路における不等流と背水曲線について理解している。4
一様水路における不等流と背水曲線について説明できる。4
文明社会と河川の利用について理解している。4
河川の管理と整備について説明できる。4
河川の分類と流域について、説明できる。4
河川における流れ作用と河道形状について理解している。4
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。4
流出過程、流況曲線について理解している。4
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。4
流出解析法について理解している。4
水文量の統計的性質について理解している。4
水害の特性とその変遷について理解している。4
河道計画の策定について理解している。4
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。4
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。4
近年の渇水状況と降水の変化について理解している。4
日本の水資源の現況について、説明できる。4
河川における生態系の保全と復元について理解している。4
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。4
波の基本的性質について理解している。4
波の基本的性質について説明できる。4
津波と高潮の特徴を説明できる。4
河床形態、限界掃流力、掃流砂量公式、浮遊砂量公式、河床変動について理解している。4
感潮河川について理解している。4
環境環境問題の歴史を理解している。4
地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨を理解している。4
熱帯林の減少、砂漠化・土壌劣化、野生性生物の種の減少、海洋汚染を理解している。4
化学物質の管理、有害物質の越境問題を理解している。4
開発途上国の環境問題を理解している。4
物質循環を理解している。4
地球資源問題を理解している。4
環境容量を説明できる。4
環境と人の健康との関わりを説明できる。4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4
水の物性、水の循環を説明できる。4
水質指標を説明できる。4
水質汚濁の現状を説明できる。4
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。4
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。4
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。4
水道の役割、種類を説明できる。4
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。4
水道施設(取水・導水・浄水・送水・配水・給水等)を理解している。4
浄水の単位操作(凝集・沈澱凝集等)を理解している。4
浄水の単位操作(濾過・殺菌等)を理解している。4
高度処理を理解している。4
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。4
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。4
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。4
下水処理施設の設計を理解き、かつ計算できる。4
高度処理を理解している。4
汚泥処理・処分について、説明できる。4
大気汚染の現状と発生源を理解している。4
大気汚染の現状と発生源を説明できる。4
大気汚染による人体・動植物への影響を理解している。4
大気汚染と気象を理解している。4
大気汚染物質の濃度予測を理解している。4
大気汚染物質の除去方法を理解している。4
大気汚染の防止対策(施策、法規等)を理解している。4
悪臭を理解している。4
音の基礎(音波、音圧、波長など)を説明できる。4
音の尺度と騒音の評価を説明できる。4
騒音の発生源と現状について、説明できる。4
騒音による人体への影響を理解している。4
騒音の伝搬と予測を説明でき、計算できる。4
騒音の測定方法と計算方法を理解し、測定値から騒音評価ができる。4
施策、法規などによる騒音の防止対策を理解している。4
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。4
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。4
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。4
環境影響評価の目的を説明できる。4
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。4
環境影響指標を説明できる。4
リスクアセスメントを説明できる。4
ライフサイクルアセスメントを説明できる。4
溶解度について理解している。4
化学平衡について理解している。4
反応速度について理解している。4
反応速度を理解し、計算ができる。4
熱力学を理解し、計算ができる。4
生態系の構造と機能を説明できる。4
生物多様性の現状と危機について、説明できる。4
生態系の保全手法を説明できる。4
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。4
生命資源と資源の獲得を理解している。4
微生物の定義(分類、構造、機能等)を理解している。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
エネルギー獲得機構を理解している。4
増殖速度、収率を理解している。4
酵素反応速度を理解している。4
自由エネルギーを理解している。4
土壌汚染の現状を説明できる。4
浄化と修復方法を理解している。4
土壌汚染対策理解している。4
環境倫理を説明できる。4
ヒートアイランドを理解している。4
大気汚染を理解している。4
水環境を理解している。4
廃棄物を理解している。4
環境と森林の関係を理解している。4
森林生態系と自然環境保全を理解している。4

評価割合

試験課題等相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000