水処理工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 水処理工学Ⅰ
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 水環境工学,松尾友矩編,オーム社
担当教員 髙荒 智子

到達目標

①上水道の目的や役割を理解し,水道システムについて説明できる
②水道計画を理解し,これに関する簡単な計算ができる
③浄水処理の基本的な処理プロセスの役割や原理を説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
上水道は生活に欠かすことの出来ない社会基盤であるとともに,水処理は様々が工業分野で必要とされる技術である。講義では,上水道の基本計画から処理技術までを取り扱う。一般的に,水処理は複数のプロセスを組み合わせることで一つのシステムを作り上げている。そのため様々な処理方法があるが,それぞれの目的や方法を理解し,上水道システム全体の理解につなげてもらいたい。
授業の進め方・方法:
講義の中で重要なことは板書をする。また,必要に応じて資料を配布したり,教科書の図やデータを利用して説明していく。中間試験として50分間の試験を実施し,期末試験として50分間の試験を実施する。
定期試験の成績80%,自学自習課題の成績20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
ノートと教科書を準備して下さい。宿題をもとに自学自習をして下さい。疑問点はいつでも質問して下さい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 上水道の歴史と種類 上水道の歴史や、水道の種類を理解している。
2週 基本計画 基本計画の内容や手順を理解している。
3週 貯水施設 貯水施設の種類や水源問題を理解している。
4週 取水施設・導水施設 取水や導水施設の機能や目的を理解している。
5週 処理方法の選定 処理方法とその選定方法についている。
6週 水質基準 浄水処理に必要な水質基準を理解している。
7週 演習 上水道に関する基礎的な計算を理解する
8週 膜処理法 膜処理法の原理を理解している。
4thQ
9週 緩速ろ過法 緩速ろ過法の原理を理解している。
10週 凝集 凝集処理の原理を理解している。
11週 沈殿 沈殿処理の原理を理解している。
12週 急速ろ過法 急速ろ過法の原理を理解している。
13週 高度処理 高度処理の目的や方法を理解している。
14週 塩素処理 塩素処理の原理や副次的問題を理解している。
15週 上水道の総まとめ これまでの学習を振り返り,整理する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境地球規模の環境問題を説明できる。4
環境と人の健康との関わりを説明できる。4
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。4
水の物性、水の循環を説明できる。4
水質指標を説明できる。4
水質汚濁の現状を説明できる。4後7
水質汚濁物の発生源と移動過程を説明でき、原単位、発生負荷を含めた計算ができる。4
水域生態系と水質変換過程(自浄作用、富栄養化、生物濃縮等)について、説明できる。4
水質汚濁の防止対策・水質管理計画(施策、法規等)を説明できる。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
水道の役割、種類を説明できる。4
水道計画(基本計画、給水量、水質、水圧等)を理解でき、これに関する計算ができる。4
浄水の単位操作(凝集、沈澱凝集、濾過、殺菌等)を説明できる。4
下水道の役割と現状、汚水処理の種類について、説明できる。4
下水道の基本計画と施設計画、下水道の構成を説明でき、これに関する計算ができる。4
生物学的排水処理の基礎(好気的処理)を説明できる。4
汚泥処理・処分について、説明できる。4
微生物の定義(分類、構造、機能等)を説明できる。4
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。4
騒音の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の発生源と現状について、説明できる。4
廃棄物の収集・処理・処分について、説明できる。4
廃棄物の減量化・再資源化について、説明できる。4
廃棄物対策(施策、法規等)を説明できる。4
環境影響評価の目的を説明できる。4
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。4
環境影響指標を説明できる。4
リスクアセスメントを説明できる。4
ライフサイクルアセスメントを説明できる。4
生物多様性の現状と危機について、説明できる。4
生態系の保全手法を説明できる。4
生態系や生物多様性を守るための施策を説明できる。4
物質循環と微生物の関係を説明できる。4
土壌汚染の現状を説明できる。4

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000