道路施策概論

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 道路施策概論
科目番号 0093 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 松田 和香

到達目標

①道路が我々の社会経済活動に対して果たしている役割を説明できる。
②道路の計画調査や整備、管理や災害対応における重要視点を説明できる。
③我が国の自然条件や社会条件の特徴を理解し、道路整備を取り巻く課題を説明できる。
④我が国における最新の道路施策の動向を説明できる。
⑤我が国及び浜通り地域における今後の道路施策のあり方を論述できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
道路の整備や管理の実務に触れつつ、道路が社会の発展に寄与してきたことを理解するとともに、最新の道路施策の動向を通じて、我が国における道路整備等の方向性を見通し、地域や国土の課題解決を図るマネジメントの視点を養う。
授業の進め方・方法:
中間試験は授業時間中に50分間の試験を実施する。期末試験は50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を70%,課題を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
道路整備及び道路管理の現場見学を実施し、これらに関する内容を定期試験の出題範囲とするので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 道路と歴史の役割 人やものを運ぶ、空間を形成するなど我々の社会経済活動に不可欠な道路について、これまでの整備や制度の歴史や果たしている役割について解説する
2週 道路の計画調査と整備 道路事業等を進めるにあたり実施する調査、PI等によるルート検討手法、及び事業評価実務について解説するとともに、道路整備を進めるにあたり実施する調査・設計や協議、埋蔵文化財調査、用地買収や土地収用制度、工事実施における配慮事項等について解説する
3週 道路整備の現場の視点 渋滞や事故対策等に資する道路整備の現場を見学し、現場における道路整備の視点について会得する
4週 道路の管理と災害対応 道路の日常管理手法や点検基準等の概説、老朽化の現状や課題や今後の方向性について解説するとともに、災害時に道路が果たす役割及びそのために必要な耐震補強や法面対策等、事前通行規制制度やTEC-FORCEなど地震発生時の危機管理対応について解説する
5週 道路管理の現場の視点 橋梁点検や修繕等の道路管理の現場を見学し、現場における道路管理の視点について会得する
6週 道路管理の現場の視点 橋梁点検や修繕等の道路管理の現場を見学し、現場における道路管理の視点について会得する
7週 後期中間試験 授業時間中に50分の試験を実施する
8週 建設業の今後の展望と入札契約制度 地域の社会経済活動に対し建設業が果たしている役割、i-Constructionなど生産性向上や新技術活用などの今後の方向性について解説するとともに、入札契約制度について解説する
4thQ
9週 高速道路 高速道路に係る制度、整備状況について解説するとともに、新たな料金施策やスマートIC整備、逆走対策など最新の施策動向を解説する
10週 道路のITS ETC2.0や路車協調システムの動向など、自動運転時代を見据えた最新の施策動向について解説する
11週 道路の渋滞対策・交通安全対策 約4割の時間をロスしている渋滞、G7最低の人の事故率など我が国における今日的な課題である渋滞・事故について、ETC2.0を活用したピンポイント対策や生活道路対策、沿道立地状況を踏まえた交通アセスメントや踏切対策について、最新の動向を解説する
12週 他の交通モードとの連携 車と車、車と人など道路と公共交通など他モードとの連携施策や物流生産性の向上等に資する施策について最新の動向を解説する
13週 身近な道路施策と地域との連携 道路における無電柱化やユニバーサルデザイン、自転車道の整備や歩行者を対象とした身近な道路施策、道路空間のオープン化や道の駅など地域との連携施策について、最新の動向を解説する
14週 道路の海外展開 我が国が行っている海外のプロジェクト支援等の海外展開について、現状や最新の動向を解説する
15週 浜通り地域の課題と道路施策の方向性 福島県(浜通り地域)における課題に対し、最新の道路施策による課題の解決の方向性について、解説する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000