文学「平家物語」

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 文学「平家物語」
科目番号 0104 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する。
担当教員 馬目 行雄

到達目標

語り物としての独特の文体を理解するとともに、読解を通して古典文学の持つ今日的な意味を理解することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
平家一門の栄枯盛衰を描く中世軍記物語の傑作である「平家物語」を叙情性あふれる挿話を中心に読解し、無常観に満ちた世界を生きた人々の心情を読み取ることを通して古典文学の意義を考える。
授業の進め方・方法:
注意点:
語り物としての特徴に注意し、音読を心がけること。
参考書などを利用し、全体像の理解に努めてほしい。
定期試験の成績100%で評価する。60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 平安時代末期の時代状況 「平家物語」成立の背景
2週 「平家物語」の文体・「語り」 和漢混交文体と和文体・平家琵琶
3週 「平家物語」本文購読1 巻1 「祇園精舎」・「殿上闇討」
4週 「平家物語」本文購読2 巻1 「祇王」
5週 「平家物語」本文購読3 巻3 「赦文」・「足摺」・「僧都死去」
6週 「平家物語」本文購読4 巻5 「奈良炎上」・「新院崩御」
7週 「平家物語」本文購読5 巻6 「小督」・「入道死去」
8週 「平家物語」本文購読6 巻7 「主上都落」・「忠度都落」
4thQ
9週 「平家物語」本文購読7 巻9 「宇治川先陣」・「木曾最期」
10週 「平家物語」本文購読8 巻9 「忠度最期」・「重衡生捕」
11週 「平家物語」本文購読9 巻10「海道下り」・「横笛」
12週 「平家物語」本文購読10 巻11「先帝身投」・「能登殿最期」
13週 「平家物語」本文購読11 巻11「腰越」・「重衡被斬」
14週 「平家物語」本文購読12 巻12「判官都落」・「六代被斬」
15週 「平家物語」本文購読13 灌頂巻「大原御幸」・まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0000000
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000