経済学基礎

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 経済学基礎
科目番号 0116 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを教科書の代わりとする。
担当教員 吉村 忠晴

到達目標

① 現代の市場構造を理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。
② 家計行動に関する理論を理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。
③ 企業行動に関する理論を理解し、現実の事例を踏まえて説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的能力ミクロ経済学の専門用語や理論を正しく理解している。ミクロ経済学の専門用語を正しく理解している。ミクロ経済学の専門用語を正しく理解していない。
態度・志向性現実の経済問題の問題解決にミクロ経済学の理論を活用することができる。現実の経済問題をミクロ経済学の理論と関連づけて理解することができる。現実の経済問題をミクロ経済学の理論と関連づけることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ミクロ経済学の基礎的な理論を学習し、市場のメカニズム、個々の家計や企業の経済活動を理解することで、各自が今後の日常生活や仕事の中で直面する様々な問題についての選択や判断、意思決定、問題解決に役立てられるようにする。
授業の進め方・方法:
授業では、スライドとプリントを使用した講義を行い、その後、講義内容に関する練習問題を実施する。
中間試験は実施しない。期末試験は50分の試験を実施する。
定期試験の成績100%で評価し、60点以上を合格とする。
練習問題等の課題は課すが、評価の対象とはしない。
注意点:
各自の将来の目標を念頭に、新聞等で常に企業やビジネスの動向を把握しておくこと。ホウ・レン・ソウを忘れないこと。常にPDCAサイクルを実践し、問題点を改善していくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 経済学とは(1) 経済学の基本概念
2週 経済学とは(2) 経済学の課題、経済主体の役割
3週 市場構造 完全競争市場と不完全競争市場
4週 需要と供給(1) 需要関数と供給関数、市場均衡
5週 需要と供給(2) 需要曲線と供給曲線のシフト
6週 家計の消費行動(1) 予算制約、効用
7週 家計の消費行動(2) 無差別曲線、最適消費
8週 企業の供給行動(1) 費用関数と収入関数
4thQ
9週 企業の供給行動(2) 最適生産
10週 企業の供給行動(3) 損益分岐点と操業停止点
11週 不完全競争市場(1) 独占市場
12週 不完全競争市場(2) 寡占市場、独占的競争
13週 ゲーム理論(1) 同時ゲームの解
14週 ゲーム理論(2) ナッシュ均衡、囚人のジレンマ
15週 まとめと今後の課題 現実の企業活動
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。4後11,後12,後13,後14,後15
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4後2,後13,後14,後15
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4後11,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。4後2,後8,後15
企業には社会的責任があることを認識している。4後11,後12,後14,後15
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4後2,後3,後5,後13,後14,後15
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。4後8,後9,後10,後11,後12
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4後1,後2,後13,後14,後15
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。4後1,後2,後13,後14,後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4後1,後2,後13,後14,後15

評価割合

期末試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力8080
態度・志向性2020