応用水理学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 応用水理学
科目番号 0121 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 配布資料
担当教員 菊地 卓郎

到達目標

①波の基本的性質について説明できる。
②波の工学的取り扱い方と海浜変形について説明ができる。
③水文循環に関する現象が説明できる。
④水文量の工学的取り扱い方について説明ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期:総合的な海岸管理を目指すうえで基本的事項となる波を中心に取り扱う海岸工学について学習する。
後期:降水から流出といった水の循環(水文循環)に関わる現象とその取り扱いについて学習する。
授業の進め方・方法:
中間,期末試験ともに50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を70%,自学自習の課題を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
自学自習の確認方法:課題プリントを配布し,それを定期的に提出させる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 海岸工学とは 海岸工学の内容,日本の海岸の特徴
2週 波の性質(1) 波の特性値,波の分類
3週 波の性質(2) 微小振幅波理論
4週 波の性質(3) 微小振幅波理論
5週 波の性質(4) 分散関係式
6週 波の性質(5) 波のエネルギー
7週 前期中間試験
8週 波の性質(6) 前期中間試験答案確認,エネルギーの伝達率
2ndQ
9週 波の変形(1) 浅水変形
10週 波の変形(2) 浅水変形
11週 海の波の統計的性質(1) 代表波,有義波
12週 海の波の統計的性質(2) 波別解析法
13週 海岸侵食(1) 漂砂
14週 海岸侵食(2) 海浜変形
15週 まとめ 前期期末試験答案確認,総括
16週
後期
3rdQ
1週 気象(1) わが国の気候,気象の3要素
2週 気象(2) 台風,梅雨,天気の動き
3週 降水(1) 水の循環,降水の種類
4週 降水(2) 降雨特性,降雨の観測
5週 水位と流量(1) 水位計,河川の流速分布,平均流速
6週 水位と流量(2) 流量観測,水位流量曲線
7週 後期中間試験
8週 流出(1) 後期中間試験答案確認,降雨と流出,流出曲線と流出成分
4thQ
9週 流出(2) 合理式,単位図法
10週 流出(3) タンクモデル
11週 流出(4) 貯留関数法
12週 水文統計(1) 確率分布曲線と再現期間
13週 水文統計(2) 正規分布と対数正規分布
14週 水文統計(3) 対数正規分布の解法,設計に対する安全性
15週 まとめ 後期期末試験答案確認,総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理水理学で用いる単位系を説明できる。4
静水圧の表現、強さ、作用する方向について、説明できる。4
平面と曲面に作用する全水圧の大きさと作用点を計算できる。4
浮力と浮体の安定を計算できる。4
完全流体の運動方程式(Eulerの運動方程式)を説明できる。4
連続の式を説明できる。4
ベルヌーイの定理を説明でき、これを応用(ベンチュリーメータなど)した 計算ができる。4
運動量保存則を説明でき、これを応用した計算ができる。4
比エネルギー、フルード数、常流と射流、限界水深(ベスの定理、ベランジェの定理)、跳水現象について、説明できる。4
層流と乱流について、説明できる。4
流体摩擦(レイノルズ応力、混合距離)を説明できる。4
管水路の摩擦以外の損失係数について、説明できる。4
各種の管路の流れが計算できる。4
開水路の等流(平均流速公式、限界水深、等流水深)について、計算できる。4
開水路不等流の基礎方程式を説明できる。4
河川の分類と流域について、説明できる。4
河川の管理と整備について、説明できる。4
水の循環、雨が降る仕組み、我が国の降雨特性について、説明できる。4
水文量の観測方法を説明でき、流域平均雨量を計算できる。4
河道およびダムによる洪水対策を説明できる。4
都市型水害と内水処理の対策について、説明できる。4
日本の水資源の現況について、説明できる。4
河川堤防・護岸・水制の役割について、説明できる。4
津波と高潮の特徴を説明できる。4
波の基本的性質を説明できる。4

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000