コンクリート構造設計演習

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 コンクリート構造設計演習
科目番号 0122 科目区分 専門 / コース必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する。
担当教員 緑川 猛彦

到達目標

①擁壁の安定計算ができる。
②鉛直壁の設計ができる。
③フーチングの設計ができる。
④擁壁の簡単な配筋図を描くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1到達目標の内容を実践で理解し、応用できる。到達目標の内容を実践で理解している。到達目標の内容を実践で理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設分野の基本的構造物である鉄筋コンクリート構造について,基本的知識を得るとともに構造物の設計・製図手法を学ぶ。ここでは特に倒立T形擁壁を取り扱い,安定計算,断面力の算定,断面形状の決定,鉄筋量の計算など一連の設計手法を習得する。
授業の進め方・方法:
定期試験(中間,期末)は実施しない。
設計計算書および配筋図の丁寧さや正確さを70%,学習状況を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
4年生の「コンクリート構造工学」を修得していることが望ましい。毎回大量の課題を行う必要があるので,コツコツ頑張ること。自学自習の確認方法:課題を出題し,定期的に確認する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 倒立T形擁壁の概要,設計条件決定 擁壁の種類,鉄筋コンクリートの設計概要,使用材料,設計条件の確認
2週 使用材料および断面の仮定 使用材料,擁壁の形状寸法,配筋の仮定
3週 剛体の安定計算 土圧およびその作用位置,自重およびその作用位置
4週 剛体の安定計算 転倒,滑動,鉛直支持力に対する安全性の検討
5週 剛体の安定計算 検討結果のまとめ
6週 鉛直壁の設計 曲げ耐力の検討
7週 鉛直壁の設計 せん断耐力の検討
8週 鉛直壁の設計 ひびわれの検討
2ndQ
9週 鉛直壁の設計 検討結果のまとめ
10週 フーチングの設計 曲げ耐力の検討
11週 フーチングの設計 せん断耐力の検討
12週 フーチングの設計 ひびわれの検討
13週 フーチングの設計 検討結果のまとめ
14週 配筋図の作成 鉛直壁配筋図の作成
15週 配筋図の作成 フーチング配筋図の作成
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。4
鋼材の種類、形状を説明できる。4
鋼材の力学的性質(応力-ひずみ関係、降伏強度、引張強度、弾性係数等)を説明できる。4
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。4
各種セメントの特徴、用途を説明できる。4
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。4
骨材の種類、特徴について、説明できる。4
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリートの長所、短所について、説明できる。4
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。4
配合設計の手順を理解し、計算できる。4
非破壊試験の基礎を説明できる。4
フレッシュコンクリートに求められる性質(ワーカビリティー、スランプ、空気量等)を説明できる。4
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。4
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。4
プレストレストコンクリートの特徴、分類について、説明できる。4
プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。4
コンクリート構造物の維持管理の基礎を説明できる。4
コンクリート構造物の補修方法の基礎を説明できる。4
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4
製図線と文字の種類を説明できる。4
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。4
CADソフトウェアの機能を説明できる。4
図形要素の作成と修正について、説明できる。4
画層の管理を説明できる。4
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。4
与えられた条件を基に設計計算ができる。4
設計した物をCADソフトで描くことができる。4

評価割合

課題発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70003000100
基礎的能力70003000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000