計算構造力学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 計算構造力学
科目番号 0153 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(R2年度開講分まで) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 プリント配付
担当教員 山ノ内 正司,橘 一光

到達目標

①マトリックス変位法の原理が分かり,トラスやはりの構造計算ができる。
②コンピュータを利用したトラス構造計算において,入力データを正しく作ることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンピュータによる骨組構造解析法として広く用いられているマトリックス変位法について,その基礎原理とプログラミングの考え方を学習する。
授業の進め方・方法:
中間,期末試験ともに50分の試験を実施する。
定期試験70%,演習・課題30%で評価し,60点以上を合格とする。
この科目は学修単位科目のため,事前,事後の学習として,演習課題を実施する。
注意点:
「構造力学」「構造解析学」で扱った内容を,「線形代数」「情報処理」等で学んだ知識を用いて数値的に解くことを前提としている。演習問題を配布するので,自学自習に努めること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 マトリックス変位法概説 マトリックス変位法,数学的準備(マトリックス演算)
2週 応力法と変位法の比較 力のつり合い条件と変形の適合条件
3週 マトリックス変位法の原理(1) 要素と節点,自由度,要素剛性マトリックス
4週 マトリックス変位法の原理(2) 構造全体の剛性方程式,拘束条件
5週 マトリックス変位法の原理(3) 傾いた要素の剛性マトリックス,座標変換
6週 例題:平面トラスの解析 解析の流れ,部材力の算定法
7週 後期中間試験
8週 課題:トラスの解析(1) 後期中間試験答案の確認,入力データの作成方法
4thQ
9週 課題:トラスの解析(2) トラスの解析
10週 課題:トラスの解析(3) トラスの解析
11週 課題:トラスの解析(4) トラスデザインの改良
12週 マトリックス変位法の原理(4) はり要素の剛性マトリックス,形状関数,解析の流れ
13週 連続ばりの解析(1) 解析の流れ,断面力図の描き方
14週 連続ばりの解析(2) 演習
15週 まとめ 後期期末試験答案の確認,まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4
各種静定ばりの断面に作用する内力としての断面力(せん断力、曲げモーメント)、断面力図(せん断力図、曲げモーメント図)について、説明できる。4
トラスの種類、安定性、トラスの部材力の意味を説明できる。4
節点法や断面法を用いて、トラスの部材力を計算できる。4
影響線を利用して、支点反力や断面力を計算できる。4
影響線を応用して、与えられた荷重に対する支点反力や断面力を計算できる。4
ラーメンの支点反力、断面力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その断面力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)を描くことができる。4
応力とその種類、ひずみとその種類、応力とひずみの関係を理解し、弾性係数、ポアソン比やフックの法則などの概要について説明でき、それらを計算できる。4
断面に作用する垂直応力、せん断応力について、説明できる。4
はりのたわみの微分方程式に関して、その幾何学的境界条件と力学的境界条件を理解し、微分方程式を解いて、たわみやたわみ角を計算できる。4
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)を理解し、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。4
仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。4
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。4
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。4
応力法と変位法による不静定構造物の解法を説明できる。4
鋼構造物の種類、特徴について、説明できる。4
橋の構成、分類について、説明できる。4
橋梁に作用する荷重の分類(例、死荷重、活荷重)を説明できる。4
各種示方書に基づく設計法(許容応力度、終局状態等)の概要を説明でき、安全率、許容応力度などについて説明できる。4
軸力を受ける部材、圧縮力を受ける部材、曲げを受ける部材や圧縮と曲げを受ける部材などについて、その設計法を説明でき、簡単な例に対し計算できる。4
接合の定義・機能・種類、溶接と高力ボルト接合について、説明できる。4
鋼桁橋(プレートガーダー橋)の設計の概要、特徴、手順について、説明できる。4

評価割合

試験演習・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000