科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語
科目番号 0009 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『現代の国語』『高等学校言語文化』『現代の国語準拠ワーク』『高等学校言語文化準拠ワーク』(数研出版)『常用漢字の級別学習ベーシック』(京都書房)
担当教員 渡部 裕太

到達目標

① 評論文・論説文について、正確に読解し、要約文を作成することができる。また学術的文章について、基礎的な書き方を理解し、自分なりに記述することができる。
② 物語文について、正確に読解し、あらすじを作成することができる。また自らと異なる解釈を受容し、議論を通じて意見を止揚することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
読解文章の内容を正確に理解することができる。文章の内容を理解することができる。文章の内容を理解することができない。
記述要約文・あらすじを正確に作成できる。要約文・あらすじを作成できる。要約文・あらすじを作成することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (A) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
教科書の文章を読解し、理解するとともに、議論を通じて意見を聞き・述べる力を身につける。
同時に各回に記述の練習課題を設け、要約文・あらすじを作成するトレーニングを行う。
授業の進め方・方法:
50分の期末試験を実施する。中間試験は実施しない。
定期試験の成績を60%、小テスト・課題・平素の成績等を40%として評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
課題は積極的に取り組み、かならず全て提出すること。
不明な語句がある場合は、辞書を引いて調べる習慣を身につけること。
各回に漢字テストを実施するため、指示に従って学習をすすめること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進み方を理解するとともに、高専生として身につけるべき言語能力の目標を認識できる。
2週 要約文の書き方・学術的文章の書き方 学術的文章を要約する方法を学び、レポート作成に活用することができる。
3週 現代文:コミュニケーション能力とは何か 文章全体の流れを意識し、指示語を正確に辿ることができる。
4週 現代文:コミュニケーション能力とは何か 説明を聞いた上で、段落毎の要約を行うことができる。
5週 現代文:コミュニケーション能力とは何か 説明を聞いた上で、段落毎の要約を行うことができる。
6週 現代文:水の東西 本文を理解し、身近な文化について考えを巡らせることができる。
7週 現代文:水の東西 簡単な解説を元に、段落毎の要約を行うことができる。
8週 現代文:水の東西 簡単な解説を元に、段落毎の要約を行うことができる。
2ndQ
9週 現代文:水の東西 簡単な解説を元に、段落毎の要約を行うことができる。
10週 現代文:「わらしべ長者」の経済学 本文を読み、文章全体の主意を理解できる。
11週 現代文:「わらしべ長者」の経済学 自力で段落毎の要約を行うことができる。
12週 現代文:「わらしべ長者」の経済学 自力で段落毎の要約を行うことができる。
13週 現代文:「わらしべ長者」の経済学 自力で段落毎の要約を行うことができる。
14週 現代文:「わらしべ長者」の経済学 説明を聞いた上で、本文全体を要約することができる。
15週 期末試験の返却・解説 理解の不充分な点に気づくことができる。
16週
後期
3rdQ
1週 現代文:政治的思考 本文を理解し、形而上学的なテーマについて考えることができる。
2週 現代文:政治的思考 自力で本文全体を要約することができる。
3週 現代文:政治的思考 説明を聞いて要約文を修正し、理解を深めることができる。
4週 現代文:政治的思考 教科書の本文と、現代社会とを結び付けて理解することができる。
5週 ディスカッションのやり方・意見のまとめ方 相手の意見を受け止め、自分の意見を述べることができる。
異なる意見を止揚し、新しい知見を提出することができる。
6週 現代文:羅生門 物語文の解釈のしかたを学び、自分なりの読みをもつことができる。
7週 現代文:羅生門 議論を通して、各場面の解釈を深化させることができる。
8週 現代文:羅生門 場面毎にあらすじをまとめることができる。
4thQ
9週 現代文:羅生門 場面毎にあらすじをまとめることができる。
10週 現代文:羅生門 文章全体を読解し、あらすじをまとめることができる。
11週 現代文:舟を編む 積極的に辞書をひき、新たな表現を身につけることができる。
12週 現代文:舟を編む 議論を通して、各場面の解釈を深化させることができる。
13週 現代文:舟を編む 文章全体を読解し、あらすじをまとめることができる。
14週 現代文:舟を編む 現代の言葉・表現が、古典と連続していることを理解できる。
15週 期末試験の返却・解説 理解の不充分な点に気づくことができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要旨・要点をまとめることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4
社会生活で使われる語彙(故事成語・慣用句等を含む)を増やし、思考・表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
専門の分野に関する用語を論理的思考・表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4
文学作品(小説・随筆・詩歌・古典等)を文脈に即して鑑賞し、そこに描かれたものの見方や登場人物の心情を説明できる。3後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
言語的・文化的教養(語彙・知識等)に広く関心を持ち、そこで得られた知識や考え方を効果的な表現に活用できる。3前2,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
言語作品の読解を通して、人間や社会の多様な在り方についての考えを深め、自己を客観的に捉えたり自分の意見を述べることができる。3前2,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
常用漢字を中心に、日本語を正しく読み、表記できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
実用的な文章(手紙・メール等)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1前2,後5
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集し、それを整理、分析できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開、表現方法を工夫し、報告・論文を作成できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
作成した報告・論文の内容及び自分の思考や考察を資料(図解・動画等)にまとめ、的確に口頭発表できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
課題や条件に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。3前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。3前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。3前3,前4,前5,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。3前1,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。3後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。3前2,後1,後2,後3,後4,後5,後11,後12,後13,後14
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。3前2,後1,後2,後3,後4,後5,後11,後12,後13,後14
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。1前1,後5
思考力思考力複合的な事象や出来事を分析できる。2前2,後1,後2,後3,後4,後5
情報や主張を批判的に検証できる。2前2,後1,後2,後3,後4,後5
情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。3前2,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。3前2,前5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
多角的な視点から事象を分析し、対応すべき問題を定義できる。3前2,前5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
様々な知識を統合的に活用しながら、あらかじめ答えが与えられていない問題に対する解決方法を考えることができる。3前2,前5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験小テスト・課題授業内の活動合計
総合評価割合603010100
基礎的能力50301090
応用力100010