構造のシビックデザインⅢ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 構造のシビックデザインⅢ
科目番号 0061 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 例題で身につける構造力学,車谷麻緒・樫山和男,丸善出版
担当教員 山ノ内 正司,橘 一光

到達目標

①各種エネルギー原理を理解し構造物の弾性変形を解析することができる。
②応力法を用いて、各種不静定構造物を解くことができる。
③不確定ばりの影響線を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「構造のシビックデザインI,II」で学んだことを基本にして、各種エネルギー原理の特徴、応力法による不静定構造物の解析法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
中間、期末試験ともに100分間の試験を実施する。
定期試験70%、演習30%で評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
数多くの演習問題を解くこと、および一つの問題を2つ以上のアプローチで解くことが理解を深める近道であり、同時に構造物を解く「面白さ」も体験できる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 「構造のシビックデザインⅢ」概説と「構造のシビックデザインⅡ」の復習 境界条件、連続条件、演習(1)
2週 はりの弾性変形解析(1) はりの2階微分方程式、演習(2)
3週 はりの弾性変形解析(2) モールの定理(弾性荷重法)、演習(3)
4週 はりの弾性変形解析(3) モールの定理(弾性荷重法)、演習(4)
5週 はりの弾性変形解析(4) 4階微分方程式による不静定ばりの解析例
6週 はりの弾性変形解析(5) 4階微分方程式による不静定ばりの解析、演習(5)
7週 前期中間試験
8週 仕事とエネルギー 定期試験答案の確認、外力仕事、内力仕事、ひずみエネルギー、補ひずみエネルギー、エネルギー保存則
2ndQ
9週 仮想仕事の原理 仮想変位の原理、仮想力の原理、単位荷重法
10週 単位荷重法(1) 単位荷重法によるはりの弾性変形解析、積分公式、演習(6)
11週 単位荷重法(2) 単位荷重法によるトラスの弾性変形解析、演習(7)
12週 単位荷重法(3) 単位荷重法による折ればりの弾性変形解析、演習(8)
13週 単位荷重法(4) 単位荷重法による複合構造の弾性変形解析、演習(9)
14週 カスティリアノの定理 カスティリアノの第一定理、第二定理、弾性変形解析、演習(10)
15週 相反作用の定理 相反作用の定理
16週 前期のまとめ 定期試験答案の確認、前期のまとめ
後期
3rdQ
1週 構造物の不静定次数 外的不静定次数、内的不静定次数、不静定構造の特性
2週 最小仕事の原理(1) 1次不静定ばりの解析(1)
3週 最小仕事の原理(2) 1次不静定ばりの解析例、演習(11)
4週 最小仕事の原理(3) 1次不静定トラスの解析例、演習(12)
5週 最小仕事の原理(4) 1次不静定ラーメンの解析例、演習(13)
6週 最小仕事の原理(5) 1次不静定複合構造の解析例、演習(14)
7週 後期中間試験
8週 応力法の基本原理 定期試験答案の確認、静定基本系、不静定力、弾性方程式、とう性
4thQ
9週 応力法(1) 1次不静定ばりの解析(1)
10週 応力法(2) 1次不静定ばりの解析(2)、演習(15)
11週 応力法(3) 2次不静定ばりの解析(1)
12週 応力法(4) 2次不静定ばりの解析(2)、演習(16)
13週 応力法(5) 2次不静定ばりの解析(3)、演習(17)
14週 応力法(6) 高次不静定ばりの解析、演習(18)
15週 不静定ばりの影響線 ミューラーブレスローの原理、演習(19)
16週 構造のシビックデザインⅢのまとめ 定期試験答案の確認、まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。4前16
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。4前7
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。4前7
応力法と変位法による不静定構造物の解法を説明できる。4後16

評価割合

試験演習相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000