コンクリート構造工学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コンクリート構造工学
科目番号 0064 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 鉄筋コンクリート工学,岡村 甫,市ヶ谷出版社
担当教員 緑川 猛彦

到達目標

①コンクリートの設計用応力ひずみ曲線を導き出すことができる。②単鉄筋矩形断面の曲げ耐力と軸方向圧縮耐力が計算ができ,相互作用図を描ける。③任意断面の断面のせん断耐力が計算できる。単鉄筋断面の曲げ応力度が計算できる。④鉄筋コンクリート断面のひび割れ幅が計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建設分野の基本的構造物である鉄筋コンクリート構造について,構造理論および応力解析についての基本的知識を学習し,断面力の算定・断面形状の決定・鉄筋量の計算・耐力の計算等を学ぶ。この科目は,建設コンサルタントでの実務経験を有する担当教員が,鉄筋コンクリート構造の基本事項について講義形式で行う授業である。
授業の進め方・方法:
中間試験,期末試験ともに100分間の試験を実施する。定期試験の成績を70%,自学自習課題の実施状況を30%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。この科目は学修単位科目のため,事前・事後の学習として課題プリントを課する。
注意点:
理論については式の誘導のような数学的手法を多用するので,面倒がらずに一つ一つ自力で学習すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄筋コンクリートの概要 鉄筋コンクリートの特徴
2週 コンクリートの力学的性質 シリンダー強度,設計基準強度,設計圧縮強度,応力ひずみ曲線
3週 鉄筋の力学的特性,曲げ応力度(弾性理論) 鉄筋の種類,引張強度,付着強度,応力ひずみ曲線,曲げ応力度(弾性理論)
4週 構造設計 限界状態設計法,許容応力度設計法,部分安全係数設計法
5週 曲げ応力度(ひび割れ前) コンクリートの圧縮および引張応力度,鉄筋の引張応力度
6週 曲げ応力度(ひび割れ後) コンクリートの圧縮応力度,鉄筋の引張応力度
7週 前期中間試験 100分の試験を実施する。
8週 前期中間試験の解説
4thQ
9週 曲げ耐力 曲げ耐力の計算,釣合鉄筋比と破壊形態
10週 曲げと軸力に対する耐力(1) 曲げ耐力,軸方向圧縮耐力,相互作用図
11週 曲げと軸力に対する耐力(2) 相互作用図
12週 せん断耐力(1) 斜めひび割れ,斜めひび割れ発生時のせん断耐力
13週 せん断耐力(2) せん断補強鉄筋で受け持つせん断耐力
14週 ひび割れに対する検討 許容ひび割れ,曲げひび割れ幅の算定
15週 前期期末試験 100分の試験を実施する。
16週 学習したことの総括 期末試験解答用紙の返却,解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料プレストレス力の算定及び断面内の応力度の計算ができ、使用性を検討できる。4後8,後9
コンクリート構造の種類、特徴について、説明できる。4後1,後2,後3
コンクリート構造の代表的な設計法である限界状態設計法、許容応力度設計法について、説明できる。4後1,後2,後3,後4
曲げモーメントを受ける部材の破壊形式を説明でき、断面破壊に対する安全性を検討できる。4後5,後6,後8,後9
曲げモーメントを受ける部材の断面応力度の算定、使用性(ひび割れ幅)を検討できる。4後12,後13,後14
せん断力を受ける部材の破壊形式を説明でき、せん断力に対する安全性を検討できる。4後10,後11
構造断面1次モーメントを理解し、図心を計算できる。4後5,後6
断面2次モーメント、断面係数や断面2次半径などの断面諸量を理解し、それらを計算できる。4後5,後6

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000