地盤工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 地盤工学Ⅱ
科目番号 0065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 土質力学入門、三田地利之、森北出版
担当教員 髙荒 智子,増子 裕一

到達目標

①地盤内の流線網が描け、浸透流量等の計算ができる。
②土の圧密のメカニズムを理解し、圧密沈下量、圧密時間等の計算ができる。
③土のせん断破壊のメカニズムを理解し、地盤内応力等の計算ができる。
④土圧論を理解し、各種の構造物に作用する土圧の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
地盤の変形や破壊、そのメカニズムおよび、構造物に作用する土圧等の力学的課題を中心に学習する。
この科目は,ゼネコンでの実務経験を有する担当教員が各種構造物に作用する土圧や基礎の支持力,地盤災害とその対策等について講義形式で行う授業である。
授業の進め方・方法:
中間、期末試験ともに50分間の試験を実施する。
定期試験の成績を80%、課題の成績を20%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
演習を数多く解くことにより、地盤特有の力学的問題に対する解決方法を習熟することが大切である。また、課題プリントを学生に配布し、それを定期的に提出させる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 土中の水理(1) 現場における透水試験、流線網の性質とその描き方
2週 土中の水理(2) 流線網による浸透解析
3週 土中の水理(3) 浸透水による地盤の破壊
4週 土の圧縮と圧密(1) 土の圧縮機構
5週 土の圧縮と圧密(2) 有効応力の原理
6週 土の圧縮と圧密(3) 飽和粘土の圧密
7週 土の圧縮と圧密(4) 圧密モデル
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 土の圧縮と圧密(5) 答案の確認、圧密の基礎方程式
10週 土の圧縮と圧密(6) 圧密度
11週 土の圧縮と圧密(7) 圧密試験
12週 土の圧縮と圧密(8) 理論に基づく圧密による最終沈下量の算定
13週 土の圧縮と圧密(9) 実測値に基づく圧密による最終沈下量の算定
14週 土の圧縮と圧密(10) 圧密時間の算定と圧密沈下曲線
15週 土の圧縮と圧密(11) 圧密の促進方法
16週 まとめ 答案の確認
後期
3rdQ
1週 土のせん断強さ(1) 土の変形
2週 土のせん断強さ(2) せん断強さの概念
3週 土のせん断強さ(3) 一点の応力状態
4週 土のせん断強さ(4) 最大主応力と最小主応力
5週 土のせん断強さ(5) モールの応力円、用極法
6週 土のせん断強さ(6) クーロンの破壊線
7週 土のせん断強さ(7) モール・クーロンの破壊規準
8週 後期中間試験
4thQ
9週 土のせん断強さ(8) 答案の確認、せん断試験
10週 土のせん断強さ(9) 土の破壊規準と応力経路
11週 土のせん断強さ(10) 砂質土のせん断特性
12週 土のせん断強さ(11) 粘性土のせん断特性
13週 土圧(1) 土圧の種類
14週 土圧(2) 主働状態、受働状態
15週 土圧(3) 静止土圧
16週 まとめ 答案の確認

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野構造仮想仕事の原理を用いた静定の解法を説明できる。4
構造物の安定性、静定・不静定の物理的意味と判別式の誘導ができ、不静定次数を計算できる。4
重ね合わせの原理を用いた不静定構造物の構造解析法を説明できる。4
応力法と変位法による不静定構造物の解法を説明できる。4

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000