土木演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 土木演習Ⅰ
科目番号 0069 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市システム工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 緑川 猛彦,金 高義,丹野 淳

到達目標

(1)一般社会の特に土木・建築工学分野において,課題を発見し,具体的かつ理論的な対策を提案することができる汎用的能力を習得する。
(2)相手の立場に応じて円滑なコミュニケーションをとることができ,他者と協調してチームワークで行動すると共に,必要に応じてリーダーシップを発揮することを習得する。
(3)複合的な課題に対して工学的素養を持って対処する創造的思考力を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土木・建築分野における課題を発見し,具体的かつ理論的な対策を提案することができる。土木・建築分野における課題を発見し,具体的な対策を提案することができる。土木・建築分野における課題を発見することができない。
評価項目2円滑なコミュニケーションと共にチームワークで行動でき,必要に応じてリーダーシップを発揮することができる。円滑なコミュニケーションと共にチームワークで行動できる。円滑なコミュニケーションができない。
評価項目3主体的に情報収集することができ,自分の考えやアイデアを工学的に説明することができる。主体的に情報収集することができる。主体的に情報収集することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (D) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (E) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (F) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
一般社会の特に土木・建築分野における課題に対してチームのメンバーと協働して解決していく学習活動を実施する。この土木演習Ⅰでは,自ら課題を発見し,その課題を解決する手法を検討し,必要に応じて実験を行い,プロトタイプを試作して,他者に説明し,最終的に課題の解決を図ることができる能力を身につける。
授業の進め方・方法:
1クラスを3班に分け,班毎に課題を発見しそれを解決に導くスタイルとする。解決すべき課題発見後,解決方法検討後,最終案決定後に全員に対するプレゼンテーションを行う。自ら行動することが重要となる。
注意点:
自分の役割を理解し積極的に授業に参加すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 社会実装教育の目的,班分け,担当教員紹介
2週 課題発見 普段の社会生活で不便だと感じた点を参考に,自ら情報収集し課題を発見する。
3週 課題発見 普段の社会生活で不便だと感じた点を参考に,自ら情報収集し課題を発見する。
4週 課題発見 普段の社会生活で不便だと感じた点を参考に,自ら情報収集し課題を発見する。
5週 発見した課題のプレゼンテーション 自ら決定した課題をその背景も踏まえて,何が不便なのか分かり易く説明する。
6週 解決方法の検討 工学的観点から課題の解決方法を検討する。
7週 解決方法の検討 工学的観点から課題の解決方法を検討する。
8週 解決方法の検討 工学的観点から課題の解決方法を検討する。
2ndQ
9週 解決方法のプレゼンテーション 自ら決定した課題をその背景も踏まえて,何をどのように解決するのか分かり易く説明する。
10週 プレゼンテーション結果を踏まえた解決方法の修正・改善 プレゼンテーションで得られた参考意見を基に,提案した解決方法を修正・改善する。
11週 解決方法に関する実験およびプロトタイプの試作 解決方法の妥当性を検討するために簡単な実験を行ったり,数値シミュレーションを行う。
12週 解決方法に関する実験およびプロトタイプの試作 解決方法の妥当性を検討するために簡単な実験を行ったり,数値シミュレーションを行う。
13週 解決方法に関する実験およびプロトタイプの試作 実験や数値シミュレーションの結果を参考に,プロトタイプの試作を行う。
14週 解決方法に関する実験およびプロトタイプの試作 実験や数値シミュレーションの結果を参考に,プロトタイプの試作を行う。
15週 取り組んだ社会実装問題に関するプレゼンテーション 社会実装問題に対する一連の学習成果を分かり易くプレゼンテーションする。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3前2,前3,前4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3前2,前3,前4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3前1,前2,前3,前4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3前2,前3,前4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3前2,前3,前4,前5,前9,前15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3前2,前3,前4,前5,前9,前15
他者の意見を聞き合意形成することができる。3前1,前2,前3,前4
合意形成のために会話を成立させることができる。3前2,前3,前4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前2,前3,前4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前2,前3,前4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前2,前3,前4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前2,前3,前4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前2,前3,前4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前2,前3,前4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前2,前3,前4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前2,前3,前4
複数の情報を整理・構造化できる。3前2,前3,前4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前2,前3,前4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3前1,前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
目標の実現に向けて計画ができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
法令やルールを遵守した行動をとれる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合050104000100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力050104000100