廃炉工学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 廃炉工学
科目番号 0068 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 コミュニケーション情報学科(H31年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 配布資料
担当教員 鈴木 茂和

到達目標

①軽水炉の構造と中性子の振舞について説明できる.
②廃炉工程について説明できる.
③日本と海外での原子力事故について説明できる.
④放射性廃棄物処理処分の概念と長期安全確保の考え方を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
軽水炉の構造や中性子の振舞,原子力発電所の廃炉と原子力事故について学習する.また,福島第一原子力発電所廃炉に向けた中長期ロードマップの理解と,放射性廃棄物の処理処分についても考える.
授業の進め方・方法:
注意点:
本授業は,文科省の国家課題対応型研究開発推進事業「廃止措置等基盤研究・人材育成プログラム」の一環として全国の高専との連携で実施する.さらにGI-net(TV会議システム)を活用して全国の高専生に配信を予定している.
レポート等を総合的に評価し,60点以上を合格とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,廃炉について 廃止措置概要
2週 臨界と炉の制御 臨界条件,核燃料物質,軽水炉の制御について
3週 核分裂路の概要 軽水炉とガス炉の概要
4週 廃炉の時代を迎えた原子力 軽水炉の高経年化対策,廃止と更新
5週 欧米での廃炉 欧米での軽水炉の廃炉工程とその実績
6週 日本の軽水炉の廃炉(1) 日本での廃炉作業の実績と現状,解体技術
7週 日本の軽水炉の廃炉(2) 日本での廃炉作業の実績と現状,解体技術
8週 TMI-2事故 炉心溶融事故について
4thQ
9週 TMI-2の廃炉工程 TMI-2の廃炉工程について
10週 原子力事故 INESレベルと福島第一原子力発電所事故の経緯
11週 福島第一原子力発電所の廃炉工程計画 ロードマップの理解
12週 放射性廃棄物管理(1) 処理と貯蔵と処分概念
13週 放射性廃棄物管理(2) 長期安全確保の考え方
14週 原子力施設の安全対策 事故前の深層防護と事故後の深層防護
15週 欧米における最新の軽水炉の安全対策について シビアアクシデント対策,設計基準における想定を超える外的事象
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題等発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000