科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 法学
科目番号 0073 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義・演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 コミュニケーション情報学科(H31年度開講分まで) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 有澤知子『新・法と社会生活[第5版]』(尚学社)、古野豊秋・畑尻剛編『新・スタンダード憲法 第4版補訂版』(尚学社)
担当教員 大岩 慎太郎

到達目標

①法の基礎を理解し、社会生活の中にある法的問題について思考する能力を養う。
②雇用社会におけるルール等、ビジネスと関わる法についての知識を習得する。
③日本国憲法に関わる基礎知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的能力法学に関する基礎的用語を理解したうえで、適切に扱うことができる。法学に関する基礎的用語を理解している。法学に関する基礎的用語を理解できていない。
読解力法律条文を読み、その法律の制定目的を含めて条文の意味を正しく理解することができる。法律条文を読み、条文の意味を正しく理解している。法律条文を読み、条文の意味を理解できていない。
論理的思考力事実をもとに論理や考察を展開でき、結論に至る過程を文章で他者に説明できる。事実をもとに論理や考察を展開できる。事実をもとに論理や考察を展開できない。
考察力憲法上の基本原理を理解したうえで、現実に起きている問題から憲法問題を抽出し、当該問題に対する自らの意見を形成できる。憲法上の基本原理を理解したうえで、現実に起きている問題から憲法問題を抽出できる。憲法上の基本原理を理解しておらず、現実に起きている問題から憲法問題を抽出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期は、法学の基礎や社会生活の中での法の役割等について解説する。
後期は、日本国憲法の基礎を解説する。
授業の進め方・方法:
注意点:
授業中に配布されたプリント等は、必ずファイルすること。
また、課題・レポートは期限・様式などを厳守すること。
定期試験の成績を80%、課題の成績を20%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 法とは何か 法と常識、規範としての法、条文の読み方
2週 法と正義 法と正義、法と道徳の関係
3週 法の体系 法秩序、成文法と不文法、公法と私法
4週 法の適用と解釈 法適用と解釈
5週 人と法的能力 権利能力、行為能力、法律行為
6週 暮らしと法 Ⅰ 契約、信用と法
7週 暮らしと法 Ⅱ 不動産と法
8週 家庭生活と法 Ⅰ 婚姻、親子関係と親権
2ndQ
9週 家庭生活と法 Ⅱ 相続と相続税
10週 裁判と法 裁判制度、裁判員制度
11週 トラブルと法 損害賠償、交通事故、製造物責任
12週 雇用社会と法 Ⅰ 会社の概念、雇用関係における最低基準
13週 雇用社会と法 Ⅱ 就業規則と労働協約、労働組合
14週 企業倫理と法 会社法、コンプライアンス
15週 憲法とは何か 憲法、憲法規範の特質、立憲主義
16週
後期
3rdQ
1週 基本的人権の原理 Ⅰ 人権の固有性・不可侵性・普遍性、人間の尊厳
2週 基本的人権の原理 Ⅱ 人権享有主体(天皇、皇族、法人、外国人)
3週 基本的人権の限界 Ⅰ 人権と公共の福祉
4週 基本的人権の限界 Ⅱ 特別な法律関係における人権の限界、私人間効力
5週 幸福追求権 幸福追求権の意味、幸福追求権から導き出される人権
6週 法の下の平等 憲法上の平等原則、法の下の平等に関する判例
7週 内心の自由 Ⅰ 思想・良心の自由とその限界、信教の自由
8週 内心の自由 Ⅱ 信教の自由の限界、政教分離原則
4thQ
9週 表現の自由 表現の自由の意味と内容
10週 表現の自由の限界 表現の自由の限界、マス・メディアの自由
11週 集会・結社、学問の自由 集会、集団行動、結社、学問の自由、通信の秘密
12週 経済的自由権 職業選択の自由、財産権の保障
13週 人身の自由、参政権 奴隷的拘束からの自由、適正手続、参政権
14週 社会権 社会権、教育を受ける権利、労働基本権
15週 まとめ 憲法改正の手続と限界
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力200000020
読解力200000020
論理的思考力2010 000030
考察力2010000030