人文社会科学演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 人文社会科学演習Ⅰ
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 ビジネスコミュニケーション学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリントを教科書の代わりとする。1年次に購入した別府俊幸・渡辺賢治:「工学系卒論の書き方」(コロナ社)を必要に応じて使用する。
担当教員 川﨑 俊郎,吉村 忠晴,大岩 慎太郎

到達目標

①エンジニア、ビジネスパーソンに必要な提出物の期限と様式の順守、学習活動の記録、発問に対応した回答、以上の3つのスキルを習得する。
②文章(説明文)の基本ルールを理解し、ルールに沿った説明文を書くことができる。
③小論文・レポートの構成を作れるようになる。
④統計データを正しく活用して事実を読み取り、その内容を的確な表現で他者に伝えることができる。
⑤問題解決の方法を習得し、与えられた問題について解決法を示すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
態度・志向性(人間力) (自己管理力)課題の作成や提出を通じて、余裕をもって時間管理を行える。課題の作成や提出を通じて、時間管理を行える。課題の作成や提出を通じて、時間管理を行えない。
汎用的能力 (コミュニケーションスキル)日本語の文章について、読解、記述ができ、他者との情報共有ができる。日本語の文章について、読解、記述ができる。日本語の文章について、読解、記述ができない。
汎用的能力 (情報収集・論理的思考の能力)課題に必要な情報を適切に活用して、事実に基づいて論理を図表や文章で表現できる。課題に必要な情報を活用して、事実に基づいて論理を図表や文章で表現できる。課題に必要な情報を活用して、事実に基づいて論理を図表や文章で表現できない。
現代社会の考察現代社会の特質や課題について理解でき、必要に応じて資料を活用してその説明ができる。現代社会の特質や課題について理解できる。現代社会の特質や課題について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人文社会科学分野の内容を中心に、実践を通じてコミュニケーションスキル、情報活用・発信力、論理的思考力の基礎を身につける。
授業の進め方・方法:
授業は毎回ごとにプリントを配付し、スキルや方法論の学習、与えられたテーマについての演習を組み合わせて行う。
第8週と第15週を目安に、授業内容の確認と課題の見直しを行う。
定期試験は実施しない。授業内容の記録、授業ごとに課される課題の成績を総合的に評価し、60点以上を合格とする。再試験は実施しない。
注意点:
授業はプリントを中心に進めるので、なくさないようにクリアファイルに入れて、整理・保管しておく。
Microsoft365の基本的操作を身に付けておくこと。
課題の作成・提出では、指示された様式や提出期限などを厳守する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 授業の進め方と注意点について理解できる。
2週 説明文の読解と記述1
文章(説明文)の基本ルール
説明文の書き方の基本ルールを理解できる。
3週 説明文の読解と記述2
ルールに沿った説明文の作成
与えられたテーマで説明文を書くことができる。
4週 論理的な文章1
論理、テーマと問題意識
論理とは何かを理解できる。
与えられたテーマに対して問題提起できる。
5週 論理的な文章2
文章の解釈方法
与えられたテーマに対して様々な解釈方法を活用できる。
6週 論理的な文章3
意見と論拠
自分の意見を理由とともに他人に分かりやすく伝えることができる。
7週 論理的な文章4
推論の評価、文章作成時の注意点
剽窃など文章作成の際に不正行為とされるものを理解したうえで、文章を作成できる。
8週 まとめ1 提出した課題の整理・見直し
学習内容の確認
2ndQ
9週 統計データの利用1
統計データの利用上の注意点、統計データの活用
統計データを利用する上での注意点(とくにデータ倫理、データの誤用・悪用)を理解して、適切な統計データを活用できる。
10週 統計データの利用2
統計データの読解
統計データから事実を的確に読み取ることができる。
11週 統計データの利用3
統計データの読解における表現①
読解した事実を適切な表現で他者に伝えることができる。
12週 統計データの利用4
統計データの読解における表現②
読解した事実を適切な表現で他者に伝えることができる。
13週 問題解決の思考法1
問題の多面的な見方
一つの問題について多面的に考えられるようになる。
14週 問題解決の思考法2
問題解決方法の探求
与えられた問題の原因を発見できる。
問題の原因を踏まえたうえで、その解決方法を考えられる。
15週 まとめ2 提出した課題の整理・見直し
学習内容の確認
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会社会世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。3前13,前14,前15
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から多面的・多角的に考察、構想し、表現できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・取得できる。3前9,前10,前11,前12
情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を説明できる。3前9,前10,前11,前12
情報や通信に関連する法令や規則等と、その必要性について説明できる。3前9,前10,前11,前12
情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について説明できる。3前9,前10,前11,前12
データサイエンス・AI技術が社会や日常生活における課題解決の有用なツールであり、様々な専門領域の知見と組み合わせることによって価値を創造するものであることを、活用事例をもとに説明できる。3前9,前10,前11,前12
データサイエンス・AI技術を利活用する際に求められるモラルや倫理について理解し、データを守るために必要な事項を説明できる。 3前9,前10,前11,前12
データサイエンス・AI技術の利活用に必要な基本的スキル(データの取得、可視化、分析)を使うことができる。 3前9,前10,前11,前12
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15
情報収集・活用・発信力情報収集・活用・発信力ディジタルツールを含む種々の手段や各種メディアを活用し、情報を収集できる。3前9,前10,前11,前12
信頼性・妥当性・有効性などを考慮しながら情報を検証・評価できる。3前9,前10,前11,前12
自己及び他者の権利に配慮し、適切な方法を用いて情報を活用し、効果的に情報発信できる。3前9,前10,前11,前12
思考力思考力情報や主張を説得的に提示するための方法を考えることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前11,前12,前13,前14,前15
創造性・デザイン能力創造性創造性専門分野以外の多様なものの捉え方や視点の重要性を認識し、受け入れることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前13,前14,前15

評価割合

課題等合計
総合評価割合100100
態度・志向性(人間力)(自己管理力)1010
汎用的能力(コミュニケーションスキル)4040
汎用的能力(情報活用・論理的思考の能力)4040
現代社会の考察1010