科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語
科目番号 0076 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 ビジネスコミュニケーション学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『論理国語』『論理国語 準拠ワーク』(数研出版)『大学生のための日本語表現実践ノート』(風間書房)
担当教員 髙野 克宏

到達目標

①現代文においては、テクストを十分に理解し、その内容や自分の意見を他者に伝えることができる。
②図書館で必要な文献を探すことができる。
③手紙や履歴書で効果的に自分を伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
現代文文章の内容を理解し、要旨・意見を書くことができる。文章の内容を理解することができる。文章の内容を理解することができない。
文献の調べ方図書館で必要な文献を探し、引用することができる。図書館で必要な文献を探すことができる。図書館で必要な文献を探すことができない。
手紙・履歴書の書き方手紙や履歴書で効果的に自分を伝えることができる。手紙や履歴書の書き方を理解することができる。手紙や履歴書の書き方を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
・現代の文章を読み、文章の内容を正しく読み取る力を養う。教科書の文章と実際の社会の問題を関連づけて考えられるようにする。
・図書館で必要な文献を探すことができる。
・手紙や履歴書の正しい書き方ができるようにする。
授業の進め方・方法:
前期・後期ともに期末試験を実施する。中間試験は実施しない。
前期・後期ともに期末試験の成績を60%、平素の課題の成績を40%として評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
毎回の授業で、文章を読み、その要旨をまとめ、自分の意見を記す演習を行う。わからない言葉は辞書で調べるとともに、本文の内容をより理解するために自習をする習慣を身につけること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代文:未来世代への責任 経済学者が「悪魔」である理由を理解できる。
2週 現代文:未来世代への責任 経済学者が「悪魔」である理由を理解できる。
3週 現代文:未来世代への責任 未来世代とは何か理解できる。
4週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 広義の「科学」「技術」と「社会」の関係について理解することができる。
5週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 狭義の「科学」「技術」と「社会」の関係について理解することができる。
6週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 現代の「科学」と「社会」の関係について理解することができる。
7週 現代文:科学・技術の歴史の中での社会 現代の「科学」と「社会」の関係について理解することができる。
8週 現代文:日本語は非論理的か 「日本語は非論理的だ」という批判の意味を理解できる。
2ndQ
9週 現代文:日本語は非論理的か 「日本語を非論理的に使う」とはどういうことか理解できる。
10週 現代文:日本語は非論理的か 日本語の構造に織り込まれた日本人のコミュニケーションの技術とはどのようなことか理解できる。
11週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? アメリカ・日本・イスラーム世界に共通することを理解することができる。
12週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? 自文化中心主義的な態度について理解することができる。
13週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? 文化相対主義とは何かを理解することができる。
14週 現代文:「文化が違う」とは何を意味するのか? 反・自文化中心的な文化相対主義に基づいて「文化」を理解することの意義を理解できる。
15週 テストの返却と解説
文献の探し方・文献の引用の仕方
理解の不十分な部分を知ることができる。
図書館でレポートや課題の作成に必要な文献を探すことができる。
レポートや課題を作成する際に参考文献を正しく引用することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 文献の探し方・文献の引用の仕方 図書館でレポートや課題の作成に必要な文献を探すことができる。
レポートや課題を作成する際に参考文献を正しく引用することができる。
2週 現代文:「である」ことと「する」こと 近代社会における制度の考え方を理解することができる。
3週 現代文:「である」ことと「する」こと 「である」社会と「である」道徳について理解することができる。
4週 現代文:「である」ことと「する」こと 業績本位の意味について理解することができる。
5週 現代文:「である」ことと「する」こと 日本の急激な「近代化」について理解することができる。
6週 現代文:「である」ことと「する」こと 「である」価値と「する」価値の倒錯について理解することができる。
7週 現代文:「である」ことと「する」こと 学問や芸術における価値の意味を理解することができる。
8週 履歴書の書き方 インターンシップ先に提出する履歴書を書くことができる。
4thQ
9週 手紙の書き方(1) 一般的な手紙の作法を理解できる。
インターンシップ先に出す挨拶状や礼状を書くことができる。
10週 現代文:環境と心の問題 近代科学の自然観について理解することができる。
11週 現代文:環境と心の問題 物心二元論について理解することができる。
12週 現代文:環境と心の問題 物理学的世界と知覚世界の対比構造を理解することができる。
13週 現代文:顔の所有 「所有」という観念を理解できる。
14週 現代文:顔の所有 「顔を所有することで顔に所有される」という反転現象の意味を理解できる。
15週 テストの返却と解説 理解の不十分な部分を知ることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。4
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3後9
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3後1,後8,後9
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3後1,後8,後9
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

定期試験課題等合計
総合評価割合6040100
基礎的能力403070
応用力201030