情報システム演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報システム演習Ⅱ
科目番号 0122 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ビジネスコミュニケーション学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料 / K-SEC「高学年向け情報セキュリティ」
担当教員 島村 浩

到達目標

①情報セキュリティに関する基本的な技術を理解・習得すること。
②データベースに関する基礎的な事項を理解し、簡単な技術を習得すること。
③AIに関する基礎的な事項を理解し、簡単な技術を習得すること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
情報セキュリティに関する基本的な技術を理解・習得する各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
データベースに関する基礎的な事項を理解し、簡単な技術を習得する各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。
AIに関する基礎的な事項を理解し、簡単な技術を習得する各授業項目の内容を理解し、応用できる。各授業項目の内容を理解している。各授業項目の内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
近年、情報処理の分野で進展の目覚ましい情報セキュリティな、データベースならびにAIの分野について、基本的な事項、技術について学ぶ。
この科目は、企業でシステム設計を担当した教員がその経験を活かして実際に使用されてるシステムなどの具体的な事例を交えて授業を行う。
授業の進め方・方法:
定期試験は実施しない。
自学自習の課題レポートを80%、授業中の小テストの成績を20%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。再試験は行わない。
この科目は学修単位科目のため、事前、事後の学習として、レポートを実施する。
注意点:
実際にプログラムを作成し,実行することによって検証する習慣を身に付けてほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 セキュリティ技術の分野
・ネットワークの基礎知識
ネットワークの基本事項を理解する。
2週 セキュリティ技術の分野
・Binary、Forensics
クラッキング、記憶媒体上のデータについて理解する。
3週 セキュリティ技術の分野
・Web、Pwnable(Exploit)
Webサービスの種類、システムの脆弱性について理解する。
4週 セキュリティ技術の分野
・トラブルシューティング
危機管理の概要を理解する。
5週 データベース技術の分野
・データベースの種類
データベースの概要、種類、特徴などを理解する。
6週 データベース技術の分野
・SQLの概要
SQLの概要について理解する。
7週 データベース技術の分野
・SQL演習(1)
実際の関係データベースでSQLの基本的な使い方を学ぶ。

8週 データベース技術の分野
・SQL演習(2)
実際の関係データベースでSQLの応用的な使い方を学ぶ。
4thQ
9週 AI技術の分野
・AI技術の概要
AIの発展経緯、最近の動向などを理解する。
10週 AI技術の分野
・機械学習
機械学習の概要について理解する。
11週 AI技術の分野
・ニューラルネットワーク、Deep Learning
NN、深層学習の概要を理解する。
12週 AI技術の分野
・演習(1) 画像の認識、物体検知
画像認識、物体検知システムを作成する。
13週 AI技術の分野
・演習(2) 自然言語処理
自然言語処理システムを作成する。
14週 AI技術の分野
・演習(3) 課題システム
課題システムを作成し、報告書を作成する。
15週 まとめ 学習内容の振り返りを行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学経済・ビジネス系分野情報管理代表的なデータモデルについて説明できる。4
ビックデータの活用例について説明できる。4
データベース化するために必要な項目を抽出できる。4
データの正規化について説明できる。4
データベース操作言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4
企業経営と情報システムの関係について説明できる。4
経営情報システムの変遷について説明できる。4
経営情報システムの設計・開発・管理方法について説明できる。4
情報通信技術とビジネス・プロセスの革新について説明できる。4
電子商取引の仕組みについて説明できる。4
電子商取引の動向と課題について説明できる。4

評価割合

小テスト課題・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合20800000100
基礎的能力040000040
専門的能力2040000060
分野横断的能力0000000