到達目標
①日本列島の主要な地域で山岳を中心として形成された文化とその歴史について理解する
②近代以降に導入されたアルピニズムと大衆登山の文化を理解する
③現代の日本社会におけるアルピニズムの社会的位置づけとその問題点を理解し、あらためてその意義を検討することが出来る
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各授業項目の内容を理解し、応用できる。 | 各授業項目の内容を理解している。 | 各授業項目の内容を理解していない。 |
評価項目2 | | | |
評価項目3 | | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
日本は世界でも有数の山岳国家である。急峻な山脈が列島を南北に貫き、山が海岸線まで迫っていることから複雑な地形と豊かな文化が形成された。本講義では、こうした自然と人間との関係と変遷、そしてその現代的課題について、特にアルピニズムに着目して検討する。
授業の進め方・方法:
確実に提出物を出すことが単位取得の要件となる。定期試験やセミナーとの兼ね合いについては特に配慮しないので、自分でしっかりと時間管理を行うこと。評価はレポート100%とし、60点以上を合格とする
注意点:
山岳文化論自体が非常にニッチな分野であるが、本講義ではその中でもさらに狭いアルピニズムについて講義する。そのため、あらかじめ関心の有無をよく吟味してから選択すること。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
山岳文化史① |
古代から現代まで、人々がどのように山岳とかかわり、独特で多様な文化を生み出してきたかを理解する
|
2週 |
山岳文化史② |
古代から現代まで、人々がどのように山岳とかかわり、独特で多様な文化を生み出してきたかを理解する
|
3週 |
山岳文化史③ |
古代から現代まで、人々がどのように山岳とかかわり、独特で多様な文化を生み出してきたかを理解する
|
4週 |
アルピニズムとはなにか① |
アルピニズム思想について、欧州における歴史的な変遷、日本への導入とその転換点について理解する
|
5週 |
アルピニズムとはなにか② |
アルピニズム思想について、欧州における歴史的な変遷、日本への導入とその転換点について理解する
|
6週 |
アルピニズムの現在形 |
映像資料の視聴(「デナリ大滑降」「カラコルム・シスパーレ 銀嶺の空白地帯に挑む」「大氷壁に挑む 谷川岳・一ノ倉沢」のいずれかを予定。変更の可能性あり)
|
7週 |
中間総括 |
前半の総括
|
8週 |
現代の日本社会における「冒険」の位置① |
本田勝一の「冒険論」、角幡唯介の「新・冒険論」を手掛かりに、現代社会における「冒険」の位置を探る
|
4thQ |
9週 |
現代の日本社会における「冒険」の位置② |
本田勝一の「冒険論」、角幡唯介の「新・冒険論」を手掛かりに、現代社会における「冒険」の位置を探る
|
10週 |
「冒険」と「自由」 |
「冒険」を「自由」をめぐる実存的な闘争として再解釈し、その現代社会に対する含意と可能性を検討する
|
11週 |
「自由」概念の再検討① |
アイザイア・バーリンの「ふたつの自由概念」とハンナ・アーレントの解放概念と自由概念の区別を手掛かりに、アルピニズムが追及する「自由」とはなにかを検討する
|
12週 |
「自由」概念の再検討② |
アイザイア・バーリンの「ふたつの自由概念」とハンナ・アーレントの解放概念と自由概念の区別を手掛かりに、アルピニズムが追及する「自由」とはなにかを検討する
|
13週 |
「自由」概念の再検討③ |
アイザイア・バーリンの「ふたつの自由概念」とハンナ・アーレントの解放概念と自由概念の区別を手掛かりに、アルピニズムが追及する「自由」とはなにかを検討する
|
14週 |
「冒険論」「新・冒険論」の先にあるもの |
ここまでの議論を包括的に検討し、アルピニズムの現代的価値について再検討する
|
15週 |
総括 |
全体の総括
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| レポート | 課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |