到達目標
古来、人間社会は、人々と人々とが共生するための様々なシステムを作り出してきた。本科目の受講を通じ、これらのシステムを理解し、今後履修者がシステムを構築する側になった時に、目標に照らして適切なシステムを構築できるようにする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 |
評価項目1 | 自身が属する社会で、人々と人々との共生のためのシステムを構築できる。 | これまで社会で構築されてきた共生システムを理解する。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
講義科目だが、教科書を指定していないため、必要に応じてノートをとることが重要となる。
授業の進め方・方法:
講義及び学生によるレポートの発表
(本科目は学修単位のため、レポートを課す。)
注意点:
中間試験(全体評価の35%)及び期末試験(全体評価の35%)を実施し、レポート(全体評価の30%)を課す。
再試験は実施しないが、中間試験及びレポートを返却した段階で全体評価の40%の得点を得られていない場合、レポートの再提出を推奨する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
導入 |
本講義の概要を理解し、レポートのテーマを決定する。
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2週 |
農村共同体と共生システム |
農村における共生システムについて、柳田国男の分析を理解できる。
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3週 |
自然状態と共生 |
共生について考えるうえで前提となる自然状態の捉え方を理解する。
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4週 |
共生システムとしての多民族国家 |
国民国家形成期前の多民族国家と、国民国家形成期後の多民族国家のそれぞれの共生システムを理解する。
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5週 |
植民地経営と共生 |
植民地経営のための共生の手法について理解する。
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6週 |
国民国家と共生 |
国民国家の誕生は旧来の共生ステムにどのような変更を迫ったのか理解する。
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7週 |
戦後のレジーム形成のための共生システム |
多くの国が関係する戦争の終結にあたり、どのような共生システムの構築が試みられた来たか理解する。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
共生システムとしての国際法 |
国家間の共生に資する国際法の役割を理解する。
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10週 |
共生システムとしての共産主義 |
共生との関係で、共産主義が目指したシステムと、実際にはそれらのシステムがどのように機能したかを理解する。
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11週 |
共生システムとしての資本主義 |
共産主義者に批判された欠陥を、資本主義社会がどのように修正していったか理解する。
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12週 |
マイノリティから見た共生システム |
マイノリティの社会参加のあり方についての知見を得る。
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13週 |
履修者からの発表① |
他の履修者の発表内容を理解する。
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14週 |
履修者からの発表② |
他の履修者の発表内容を理解する。
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15週 |
復習 |
これまでの講義の内容を理解する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 2 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 2 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 2 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 中間試験 | 期末試験 | レポート及び発表 | 合計 |
総合評価割合 | 35 | 35 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 35 | 35 | 30 | 100 |