品質工学

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 品質工学
科目番号 0019 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業技術システム工学専攻(エネルギーシステム工学コース)(機械)(R4年度から) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 植 英規

到達目標

①品質工学の基本を理解し,SN比を用いた機能性の評価ができること。
②直交表を用いたパラメータ設計によって最適条件を推定できること。
③品質工学における情報分析の概念を理解し,MT法により簡単なデータ解析ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
品質工学の基礎,SN比を用いた機能性評価について品質工学の基礎とSN比,機能性評価を理解し、実践することができる。品質工学の基礎とSN比,機能性評価を理解している。品質工学の基礎とSN比,機能性評価の概念を理解していない。
直交表とパラメータ設計について直交表を用いたパラメータ設計について理解し、実践することができる。直交表を用いたパラメータ設計について理解している。直交表を用いたパラメータ設計の概念を理解していない。
情報分析についてMT法の概念と計算法を理解し,実践することができる。MT法の概念を理解している。MT法の概念を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
多くの産業分野で導入されている品質工学の考え方を講義し,実習を通じて理解を深める。特に,定量的な比較評価を行う「機能性評価」,効率的な開発設計を行う「パラメータ設計」,多次元情報からのデータ分析を行う「MTシステム(Mahalanobis-Taguchi System)」について,製造業やエネルギー産業に関する実践事例を中心に概説する。
授業の進め方・方法:
定期試験を60%,課題やレポートを30%,実習への取り組みを10%として総合的に評価し,60点以上を合格とする。
注意点:
品質工学の基本を理解し、適切な設計手法や解析手法を考えられるように努めること。
この科目では事前事後の学習として課題プリントや実習レポートを提出させる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 製品設計や生産における品質と市場での品質
品質工学の考え方
2週 SN比 測定データのばらつきと二乗和の分解
静特性のSN比(望目,望小,望大特性)
3週 SN比 動特性のSN比(ゼロ点比例式)
エネルギー比型のSN比
4週 機能性評価 機能性評価の概要,基本機能,誤差因子
SN比による機能性の比較
5週 機能性評価 機能性評価の実習
6週 機能性評価 機能性評価の実習
7週 直交表 直交表を用いた実験計画
要因効果図による実験結果の分析
8週 パラメータ設計 パラメータ設計の概要
基本機能,誤差因子と制御因子の関係
2ndQ
9週 パラメータ設計 パラメータ設計の実習
10週 パラメータ設計 パラメータ設計の実習
11週 MTシステム MTシステムの概要
MT法,単位空間,信号データ
12週 MT法 MT法の数理
直交表を用いた単位空間の設計
13週 MT法 MT法の実習
14週 MT法 MT法の実習
15週 総合演習 これまでの内容の総括
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価実習ポートフォリオその他合計
総合評価割合603001000100
基礎的能力20100100040
専門的能力4020000060
分野横断的能力0000000