SDGs探究

科目基礎情報

学校 福島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 SDGs探究
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業技術システム工学専攻(化学・バイオ工学コース)(R4年度から) 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 SDGsを考える、高井亨・甲田紫乃、ナカニシヤ出版 / 工学系卒論の書き方、別府俊幸・渡辺賢治、コロナ社
担当教員 笠井 哲

到達目標


①講義を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の基礎事項について十分に理解することができる。
②各人の将来の職業(エンジニアやビジネスマン)との関連で、SDGsを理解し目標達成を目指すことができる。
③グループディスカッションを通して、専門職業人に必要なSDGs達成に関する判断力を身につけることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
基礎的能力 SDGsを取り巻く歴史と現在の状況について理解しており、自分の言葉で説明できる。 SDGsを取り巻く歴史と現在の状況について、理解している。 SDGsを取り巻く歴史と現在の状況について、理解していない。
専門的能力 SDGs達成のための自然・技術・人間のあり方とSDSDGs達成のための経営について理解しており、自分の言葉で説明できる。 SDGs達成のための自然・技術・人間のあり方とSDGs達成のための経営について、理解している。 SDGs達成のための自然・技術・人間のあり方とSDGs達成のための経営について、理解していない。
汎用的技能 グループディスカッションを通して、社会人として十分なコミュニケーションスキルを身につけることができる。 グループディスカッションを通して、社会人として必要なコミュニケーションスキルを身につけることができる。グループディスカッションを通して、社会人として必要なコミュニケーションスキルを身につけることができていない。
態度・志向性 グループディスカッションを通して、チームワーク力に加えて、社会人として十分な主体性や責任感を身につけることができる。 グループディスカッションを通して、チームワーク力部加えて、社会人として必要な主体性や責任感を身につけることができる。 グループディスカッションを通して、チームワーク力部加えて、社会人として必要な主体性や責任感を身につけることができていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
将来、専門職業人として求められるSDGsの基礎事項を学び、各人の将来の職業との関連で、SDGsを理解し目標達成を目指すことができるように学ぶ。
さらに、うわべだけ熱心に見せる「SDGsウォッシュ」に陥らぬよう、自分の問題として取り組むためグループディスカッションを行い、自分の意見を発表する。
授業の進め方・方法:
まず、SDGsの形成過程からその存在理由を理解し、SDGsを取り巻く歴史と現在の状況について学習する。
次に、SDGs達成のための自然・技術・人間のあり方とSDGs達成のための経営について、各自の専門分野に沿って学習する。
さらに、グループディスカッションでは、チームワーク力、コミュニケーションスキル、主体性、責任感を磨くとともに、背景(出身学科)の異なる人たちとも対話ができるようにする。
定期試験(期末のみ)を実施し、グループディスカッションやレポートと総合的に評価し、60点以上を合格とする。ただし、再試験の受験は定められた期限内に課題を提出した者のみに認める。
この科目は学修単位科目のため、授業の前に配付された課題プリントを調べ、授業の後に授業内容をまとめて提出する。
注意点:
グループディスカッションは、いわばロールプレイであるが、実際に自分自身の問題であると考え、積極的に参加すること。
課題は日本だけでなく、海外のものも検討する。その際、英文を読解するので、英和辞典を用意すること。
定期試験の成績を60%、グループディスカッションへの参加状況を20%、自学自習課題の達成状況を20%として総合的に評価し、60点以上を合格とする。プレゼンテーションは単位認定の要件とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 SDGsとは何か
SDGsの存在理由を理解する。
2週 歴史から見た経済と環境開発
エネルギーと工業化を考える。
3週 SDGsの来た道
MDGsとSDGs の目標を比較する。
4週 世界は持続可能か
統合指標という枠組みを理解する。
5週 SDGs達成のための自然・技術・人間 技術者として何ができるかを考える。
6週 持続的な自然と物理法則
機械万能の世界観の功罪を考える。
7週 持続可能なエネルギー供給
バイオマスと水素エネルギーを理解する。
8週 持続可能な土壌資源
土壌資源の管理を考える。
2ndQ
9週 変動帯としての日本
日本人の生き方を考える。
10週 活動に於ける関係性
パートナーシップのあり方を理解する。
11週 SDGs達成のための経営
消費者と企業が共に歩む社会を考える。

12週 SDGsとマーケティング
CSR(企業の社会的責任)とCSV(共通価値創造)を理解する。
13週 グローバル市場における消費と生産
SPA(製造小売業)の登場とグローバル化を理解する。
14週 SDGsウォッシュとは何か
ストーリー戦略を考える。
15週 まとめ―SDGsを考える―
歴史・環境・経営の観点から考える。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題レポートグループディスカッション合計
総合評価割合602020100
基礎的能力3010040
専門的能力3010040
汎用的技能 001010
態度・志向性 001010