到達目標
① 日本近代文学のうち、とくに小説について、その成立と変化とを理解する。
② 日本近代文学における基礎的な知識を習得する。
③ 近代日本の言語文化がいかように発展したのかを説明できるようになる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
近代日本小説史 | 大まかな小説史について説明できる。 | 大まかな小説史について理解できる。 | 小説史が理解できない。 |
言語文化 | 言文一致以降の言語文化の発展が説明できる。 | 言語文化の発展がおおよそ理解できる。 | 言語文化の発展が理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
明治以降の言語芸術・小説について、実際に作品に触れながら、その変容の諸相を考える。
小説のほかに、同時代の評論・思想潮流などにも目を配り、小説の変化・文体の変遷が何を原因に生じ、何を目指したものだったのかを大づかみに理解することをめざす。
授業の進め方・方法:
期末試験は100分の試験を実施する。
定期試験の成績80%、課題等20%で評価し、60点以上を合格とする。
注意点:
課題・復習として作品を読んでくることが求められる。古い文献を読み慣れない場合は、ある程度時間がかかることを履修時に意識しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス |
授業の進め方・必要な心構えが理解できる。
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2週 |
戯作から小説へ |
明治最初期の文学の興りを理解できる。
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3週 |
文体の模索 |
言文一致運動について理解することができる。
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4週 |
自然主義文学 |
自然主義について理解することができる。
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5週 |
耽美派と白樺派 |
自然主義とは異なる立場を理解できる。
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6週 |
大正教養主義と文壇 |
大正教養主義について知り、同時代の文学者の活動が理解できる。
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7週 |
プロレタリアの時代 |
マルクス主義運動と政治的な文学の発生が理解できる。
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8週 |
新感覚派とダダ |
プロレタリア文学以外の同時代の潮流が理解できる。
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2ndQ |
9週 |
戦争と文学 |
戦時下の検閲と文学活動の制限を理解することができる。
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10週 |
戦後文学の諸相1 |
戦後の出版活動とGHQの検閲について理解できる。
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11週 |
戦後文学の諸相2 |
戦後の新しい文学潮流について理解することができる。
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12週 |
高度経済成長期の文学 |
高度経済成長期の社会状況と文学の変化が理解できる。
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13週 |
現代の文学へ |
現代の文学の特徴について考えることができる。
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14週 |
授業内容の復習 |
全体を振り返り、近代文学の流れを自分なりに説明することができる。
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15週 |
試験の返却と解説 |
認識の誤りや理解の足りない部分について、補うことができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 定期試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
授業内容の把握 | 60 | 10 | 70 |
文章表現力 | 20 | 10 | 30 |